好きでいたい

好きなものを好きなように好きでいたい

幸せなため息をつきたい 2019Spring

懲りずに書きます、第2弾。
pushushu-love-like.hatenablog.com

いやー、映画って改めて素晴らしい娯楽だな〜!‼

期待して観に行った映画が期待通りにおもしろかったときはもちろんうれしいし、そこまで期待してなかった映画が思いの外面白かったときはさらに嬉しいよね〜!(私は誰に向かって喋っている)

 

 

 

 

「ボヘミアン・ラプソディ」

f:id:pushushu:20190402020844j:plain

www.youtube.com

今更ながらに観てきました、めっちゃ良かった。

 

実はこの映画の存在はもちろん知っていたものの、映画館で観る予告の段階では「面白くなさそう」って思ってて、観る気はなかったんですよね。

ところがどっこい、私のそんな印象を覆すほどの大ヒットに次ぐ大ヒット。2018年11月公開で2019年4月現在もやってるって、めっちゃロングランしてる。

しかも、普段(忙しいってのもあるけど)、映画をめったに観ない私の母が大絶賛してて、2回も観に行ったって言ってて、春休みに実家に帰ったらこれみよがしにSONGSのクイーン特集の回を観せられて「オススメ!絶対観に行ったほうがいい!!」と熱弁されたので「母さんがそこまで言うなら……」って感じで観に行きました。

 

観る前「……でもそんなに面白くなかったらどうしよう……、やっぱり観に行くのやめようかなぁ……でも、母さんに言っちゃったしなぁ……」

観た後「最高。クイーン最高。(それしか出てこない)」

 

私はクイーンの全盛期はもちろん、フレディ・マーキュリーがこの世に生きていた時代にすら、この世に存在していなかったので、これまでクイーンというなんか有名なバンドがいたことは知ってるし、その名曲の数々もなんとなく知ってましたけど、この映画で改めてクイーンの偉大さ、その楽曲の素晴らしさを知りました。ここでクイーンの良さを初見したと言っても過言ではない。これまでの私が知っていたクイーンは、クイーンのひとかけらにも過ぎなかったのかもしれない。

 

映画を観る前に、フレディ・マーキュリーについてはウィキペディア大先生でなんとなく勉強していったので、だいたいの予備知識を持って臨めました。

私はもともとフレディ・マーキュリーは、他のバンドメンバーにくらべて、ヨーロッパっぽい顔じゃないなと思ってたんですけど、それもそのはず、両親はインドからの移民だったり、彼の性的嗜好はゲイだったり、エイズにかかってそのことが原因で亡くなってたりってことくらいはウィキペディア大先生で知れました。

 

映画を観てみると、あんなにクイーンとして成功をおさめたフレディ・マーキュリーでも、どこか常に自分の音楽に満足していないっぽかったり、(終生の友人となる)メアリーという素晴らしい女性に出会えて、バンド初期はメアリーに支えられて活躍したけれど、エイズにかかってしまい、それが原因で亡くなってしまったりと一歩踏み込んで彼の人生を知れば、決して順風満帆ではなく、人並み(もしくは人並み以上)に山あり谷ありの人生だったんだなと思い、なんだか人間味を感じて親近感を持ちました。

 

それにしてもメアリーはいい女だった。女の私から見てもいい女。

だって、まだクイーンとして成功する前からフレディを私生活で支え、プロボーズまでされたのに、彼が「自分はゲイだ」ということに気づき、振られたような形になったのに、フレディのことを終生の友人として支え続けたんですよ?

めっちゃいい女じゃね?

私はまだプロポーズされたことはないけれど(当分ない気がする)、仮にプロポーズされて結婚を考えてたくらい好きな彼が実はゲイで、結局自分とは結婚できないってなった時のショックったら、計り知れないでしょうよ。私ならきっと、その彼とはもう会えない、会いたくない。どんな顔していいのかわかんないもん。

 

なのに婚約解消後も、友人として時には彼を励まし時には彼を叱り、彼を正しい方向に導くなんて……いい女だわ(語彙力)

説明すれば長くなるんで割愛しますけど、いったんフレディがクイーンを離れてソロみたいになった時も、彼のことを叱り目を覚まさせた彼女がいたからこそ、フレディはクイーンの大切さに気付けたしクイーンに戻れたし、映画終盤の最高のライブエイドがあったと思う。もっと彼女はフレディの人生を語る上で評価されるべき。私もメアリーのような女性になりたい。

 

ライブエイドのシーンはまじで最高でしたね。

曲はもちろん全編英語で、日本語訳も字幕として出るものの、いまいち歌詞の意味はわからないんですよ。

でもそんなことは関係ない。ライブエイドのシーンでは、自然とリズムをとってる自分がいた。クイーンの楽曲って知ってる知らないじゃないんだ、心に響く。そういう曲だと思いました(急な評論家)

私はライブエイドの本物の映像は観たことないけれど、なんだかこの映画で追体験したような気になりました。これが私の中でのライブエイドだ。これでいい、これがいい。

まさにこのライブエイドのシーンは「永遠に語り継がれるラスト21分」だと思います。

音楽を通して、あんなに多くの人と一つになれるなんて気持ちいいだろうな~。ライブには音楽を聴きに行くって目的だけじゃなくて、人との一体感を体験しに行くって目的もあるんでしょうね。

映画の中で、フレディ以外のメンバーがライブエイドへの出演を悩んでいるときに、フレディが「きっとこのライブに出演しなかったら、きっとライブエイド以降の人生で後悔する(ニュアンス)」って言ったとき、「そんな大げさな!」と思いましたが、ライブエイドのシーンを観た今となっては「ライブエイドに出てくれてありがとう・・・」ですわ。出てくれなかったら、むしろこっちが困ってましたわ。

 

私はクイーンのメンバーの中ではフレディは別格に好きだとして、別に挙げるならドラムのロジャーが好きです。なんだろ、俳優さんの顔と言ってしまえばそれが大きいかもしれないけど、すぐに手が出てしまいがちな子どもっぽいキャラも嫌いじゃない。

 

 

 

 

 

「ダンボ」

f:id:pushushu:20190402022434j:plain

www.youtube.com

ここから(私の中で)怒涛のディズニー実写化映画公開の第一弾です。

ちなみに第一弾は「ダンボ」だとして、第二弾は6月7日公開の「アラジン」第三弾は8月9日公開の「ライオン・キングです。更に余談を言えば、実写化の「アラジン」も「ライオン・キング」も観に行くつもりなんですが、その前に5月に劇団四季の「ライオン・キング」観てきます(聞かれていない)

 

なんか私、変にディズニー映画には「観なきゃ」という使命感があってですね、全部とは言わないけど公開される数の半分くらいは観てると思う。なんでだろね、ディズニーは嫌いじゃないけど、そこまで大好き!ってわけでもないと思うんですけどね(言わなくてもいいこと)

 

なので、半ば義務感みたいなのもあって観に行ったってのもあるし、母がCM観て「これ、絶対面白くないから」となんとも失礼なことを言ってたのでそれでさらにハードル下げられてという中で観に行ったんですが、思いのほか面白かったです(何様) 期待値が低かったし、そもそもの「ダンボ」の内容をあまり知らなかったってのもあるかもしれない。

 

 

 

まずシンプルに、ダンボがめっちゃかわいかった。

ダンボは実際の象を使ったわけではなくて、CG的な人工物らしいんですけど、人工物だからこその可愛さがありました。もしあれが実在の象なら、耳が大きいとか空が飛べるとかいうチャームポイントがなくてもきっと人気になると思う。

もっと俗っぽく言えば、あざとい。あざとい可愛さなんだけど、でもきっとダンボ自身は自分の可愛さをわかってない。

 

ダンボは可愛かったし、話は思いの外面白かったしで割と満足なんですけど、それでもどうにもつっこまざるを得ないところが多々あるんですよねぇ……。

色々あった気がするけど、その中でも特につっこみたいのは「ダンボ、自分の能力を急に使いこなしすぎじゃね?」ってことです。

ダンボは生まれた時から耳がめちゃめちゃ大きくて、サーカス団の団長はかわいいかわいい子象をサーカス団の新しい目玉にするつもりだったから、耳が不自然に大きい子象が生まれてきたので大激怒。「こんな象は出せない!騙されてこの母親もろとも買わされたんだ!」つって。不謹慎というか誤解を招くかもしれないけど、私的には逆に耳がめちゃめちゃ大きい象とかいうほうがインパクトあって、ただ単に客寄せパンダ(象なのにパンダ)にするなら、むしろダンボはぴったりじゃね?適役じゃね?って思いました。

 

ダンボは鼻の中にたまたま鳥の羽が入ってしまって、そのくしゃみによって、自分が大きすぎる耳を翼のようにして飛べるってことに気づいたんですね。でも、気づいたからと言ってなかなかうまく使いこなせない。初めて飛んだ時とその次の時では、飛べるは飛べるものの、不安定だったりすぐ地面に落ちちゃったりするんですね。

 

 

な・の・に

3度目の空中飛行の機会は、まさかのサーカス本番でした。赤ちゃん象(ダンボ)のお披露目の機会で、まだダンボが空を飛べるとわかっているのはごくごく限られた人間で、なんなら団長すら知らない。

ダンボは、サーカスの演目の1つで、消防士的な感じで、鼻に水を貯めてなんか機械で(雑)高いところに上げられて、鼻に貯めた水を使って高いところでの消火活動をするってのをやった(やらされた)わけですけど、不具合で機会が壊れてしまってダンボが下に降りられない状況になったんですね。

ダンボは初めて人前に出されたと言っても過言ではないのに、火を消さされて、しかも高いところに放置される。もうパニックですわ。

そこで、ダンボが空を飛べることを唯一知ってる兄弟の姉の方がはしごを登ってダンボを助けに行くんですけど、そのはしごも火にやられちゃってお姉ちゃんが火に巻かれそうになるという絶対的に危ない状況になると、ダンボが火事場の馬鹿力みたいな感じでお姉ちゃんを助けるために空を飛ぶんですね。急にダンボ、自分の能力を使いこなしだすやん……。急に世間にまみれた、揉まれた感感じる……。

 

 

そこで初めてダンボが空を飛べることが公になったので、サーカス団員もお客さんも興奮が止まらない。団長なんか「こんな耳がでかい、おばけみたいな象は使えない!」とか言ってたわりに、すぐに手のひら返して「君はこのサーカスのヒーローだ!宝だ!」みたいなことを言い出します。つくづく人間って……。

 

そこからまたたく間に空飛ぶ象ダンボの噂が広まり広まって、最終的には(急に端折る)、なんかでかいエンタメ会社(またもや雑)の社長が、合併という名の乗っ取りみたいな都合のいい話を持ちかけます。

団長、ダンボによるサーカスの成功で浮かれてっから、話の怪しさにどうも気づかない。ウソだろ。

 

で、案の定その怪しさマックス(でも外面は良い)の社長の会社にサーカスは吸収合併みたいな感じになり、サーカスを目玉にした遊園地(ドリームランド)みたいなのをぶっ建てます。

ここからが怪しさマックス社長の本領発揮で、メディチサーカスの団員もそのままドリームランドで雇ってくれる約束だったのに、急に反故にし、メディチも副社長?とは名ばかりの、何もすることないお飾りみたいなポジションに置かれます。文句を言おうもんなら「あの団員はよく見てみたら再雇用するだけの価値はない」みたいななんとも辛い言葉を返される。

 

 

ちょっと話が長くなりすぎたんで大幅に端折ると、ダンボとお母さんを引き離そうとしたんですね、その怪しさマックス社長が。

そうはさせないってことで、団長含め、メディチサーカス団が一致団結して、ダンボを逃がそうとします。

で、さすがディズニーみたいな感じの典型的な勧善懲悪で怪しさマックス社長肝いりのドリームランドはとんでもなくめちゃくちゃになり、ダンボは無事にママに再開でき、ふたりで?2頭で?人間のいなさそうなアフリカ的な場所で幸せに暮らしましたとさ、メディチサーカス団もいちサーカス団に戻り、楽しくサーカスを続けましたとさという終わりでした。

 

 

私、ダンボが耳か大きすぎるせいで空が飛べるってことをもっと生かして、ダンボをサーカス団の人気者にするって終わり方かなと思ってたんですよ。ダンボも空を飛ぶことはまんざらじゃなさそうだったし。

でも、どちらかといえばダンボを利用する側の人間が「ダンボはここにいてはいけない、お母さんといっしょにいるべきだ」って言ってダンボをサーカス団から逃がそうと?するの、なんかエモくないですか?急に人間の美しさ出してくる。

最後は多分アフリカ的な、象しかいない場所でダンボが案の定空を飛んで他の象をビビらせながらも、この地で象として強くやっていくんだろうなと言うことを予感させながら終わりました。

 

 

はー、もしかしたら私がダンボというお話をちゃんと知ったのはこれが初めてかもしれない。

ダンボを知らないなりにも知ってたキャラクターのネズミのティモシーは出てこなかったですけどね。ネズミは出てきたんですけど、そこまで物語には関わってこなかったです。なので私の中では、あのネズミはダンボのキャラクターであるティモシーではないことになっています。

 

 

よくよく考えたら、6月7日公開の実写版「アラジン」も、8月9日公開の実写版「ライオン・キング」もお話をそこまで知らないかもしれない。

これは今回の「ダンボ」と同じく、楽しめそうな予感がする……!(と言いつつも「ライオン・キング」については5月に劇団四季の舞台を観るんですけどね。すでに予習?の予定が入っている時点で話を知って映画を観に行くことになる、言ったそばからの矛盾。)

 

 

 

 

 

「ブラック・クランズマン」

f:id:pushushu:20190701214913p:plain

www.youtube.com

なんとこれ、実話だそうです。まじか。

 

この3月に観て大満足だった「グリーン・ブック」と、扱うテーマは「人種差別」ということで似ているようでもあるけども、切り口というか世界観というかは違っていて、「ブラック・クランズマン」のほうがより鬼気迫るものがあったように思います。

f:id:pushushu:20190701230744j:plain

www.youtube.com

「グリーン・ブック」同様、こんな映画の題材になるような話が実話だなんて、まじで「事実は小説よりも奇なり」だな、誰だこんな的を得た言葉を残したのは。褒めて遣わす(急に偉そう)

 

 

話をめちゃめちゃざっくりまとめると、1970年代半ばに、街で初の黒人警官として採用された黒人のロンは、過激な白人至上主義団KKKクー・クラックス・クラン)への潜入捜査を試みます。しかし、KKKは白人至上主義団体なので、黒人であるロンは潜入捜査なんかできっこない。

ということで(?)、同僚で白人警官であるフリップに自分の身代わりとして潜入捜査してもらうんですね。自分は、電話でのKKKとのやり取り担当で、フリップは実際の行動担当。つまり二人で一人の白人を演じるわけです。

 

 

もうね、街で初めての黒人警官ってだけで、署内でも白人警官たちから迫害されてるのに、KKKとの電話のやり取りでは黒人であることを伏せているけども、それでも清々しいまでに白人至上主義で黒人への差別発言をこれでもかと繰り出すロンが見ていて逆に気持ちいい。

 

 

私はこの映画は、アメリカで長らく根付く人種差別を、黒人と白人が協力して二人で一人の白人を演じ、KKKをやっつけるみたいな、どっちかというとコメディーみたいな展開を予想してたんですね。

 

 

ところがどっこい観てみたら、結構コメディーじゃない。わりとシビアな現状突きつけてくるタイプ。

これはこれで面白かったけども、ライトな気持ちで人種差別について考えるきっかけになるような映画ではなかった気がします。結構しっかり考えさせるきっかけを与える系。

 

前に、「グリーン・ブック」でめちゃめちゃ語ったのでここではサラッと行きたいんですけど、KKKってなぜに存在してるんですかね??そこまで白人至上主義にこだわる理由とは一体何なんだ?逆に教えてくれ?

 

 

最後のシーンの実際のニュース映像が、この「ブラック・クランズマン」で1番言いたかった、示したかったであろう現実を突きつけてきました。なんか最後の最後で、おそらく実際のニュース映像、事件の映像であろう、人種が問題で対立しているアメリカ?の映像があり、その対立の中で人が車にはねられて亡くなるというシーン?があり、急に現実の問題の厳しさ、根深さを突きつけられた思いでした。

映画の中では人が亡くなるとか車にはねられてしまうなんてシーンはわんさかあるし、わんさかと見てきたけれど、それが実際のニュース映像になるだけでなんかめちゃめちゃダメージくらいました。

 

 

 

「バイス」

f:id:pushushu:20190413024511j:plain

www.youtube.com

……なんか難しかったです。

 

この映画は今も存命の人物、アメリカ合衆国副大統領のディック・チェイニー氏がモデルというか主人公です。

彼はそれまでお飾りに過ぎなかった副大統領という職の権限を大幅に広げ、挙げ句の果てにはイラク戦争を引き起こした張本人と言われています。早い話がアメリカ建国史上、稀代の腹黒政治家ということですね。もうやりたい放題、職権乱用、逆に見ていて清々しい(?)。

 

彼は大学生くらいの頃は、将来アメリカの副大統領になるなんて面影は微塵もなく、むしろ酒を飲んだくれて大学を退学になってしまうという、はっきり言えばクズでした。

しかし、そこで当時の彼女リン(めっちゃ優秀)(後の嫁)に「今度こそ更生しないと別れる、私は優秀な未来のない男に時間を費やすつもりはない(ニュアンス)」と尻を叩かれ、一念発起し(もっと早くやれよ)、大学に通い直し、政治のインターンシップに参加します。

そこでなかなか過激な発言というか、今の日本だったらセクハラ案件、コンプラ案件になりそうな発言連発の政治家、ドナルド・ラムズフェルドに出会います。彼の発言、考え方に共鳴したディックは、それまで何をやってもうまくいかなかったのに、ここに来て天職とも言うべき「お偉いさんにこびへつらう」というポジションで頭角を現します(?)(頭角の表し方)

 

で、まぁそこからなんやかんやあって、最終的にはブッシュ大統領(息子)の政権時に副大統領に就任しますが、もう実質、ディックが大統領みたいなもんでしたね。

 

 

やっぱりさっきも挙げましたけど、嫁であるリンがすごかった。私が今後誰かの奥さんになることがあったとして、ここまで旦那を鼓舞する嫁になれるかな。これが多分「あげマン」って言うんでしょうねつって思いました。私の中であげマンといえば、「あげマンJAPAN」なんですけど(懐)、初めて好例を見た気がします。

 

前述したように、どうしようもないクズだったディックの尻をうまいこと叩き続け、最終的にはチンピラ上がりみたいなやつを、世界の大国アメリカの副大統領にまで押し上げましたからね。ディックがリンと結婚していなかったら、確実に彼の名前がアメリカの政治史に残ることはなかったでしょうね(急な評論家)

 

 まあ、こんな政治家が仮に日本にいて、副総理の立場でありながら実際は総理大臣を食っちゃうような力を持っていた場合、はたして後世にこんな映画が作られるようになるかな?・・・「いや、ないだろう」と言いたかったけど、なんだかあるような気もしてきた。面白おかしい感じで「日本政治史上、最低の副総理!」みたいな文句がつきそう。

 

ディック・チェイニーは今なお存命なんですが、なんか私個人の見解として、このまま何もなく人生を終えそうにないし、むしろ何かやらかしてから死んでほしい気もする。それでこそ、アメリカ政治史上稀代の原黒政治家の最後にふさわしいんじゃないでしょうか(まさかの提案)

 

 

 

「シャザム!」

f:id:pushushu:20190701230917j:plain

www.youtube.com

初めて、マーベル作品?観たと思うんですけど、割と面白かったです(言い草) 他のマーベル作品は特に観たいと思わないけど、これは面白かったのでタイミングが合えば、DVDなんかでまた観れたらいいなと思います。

 

 

私、新しい映画情報を仕入れる一番の場所ってやっぱり映画館なんですよね。気になる映画のフライヤーを集めるのも好きだし、何といっても映画が始まる前の新作映画の予告編の時間が大好き。私は映画を観る為に支払うお金の中には予告編代も入っていると思ってるし、予告編も含めて上映時間だと思っているので、開場したらできるだけすぐに入るようにしています(聞かれていない)

で、この「シャザム!」は、一つ前に観た「バイス」と一緒に、映画が始まる前の予告編の時間で知りました。

 

 

私、これまでに「スパイダーマン」も「アベンジャーズ」も観たことないんですけど、何故かこれには予告編の段階で惹かれ、その時のときめきを大事にしようということで、観にいってまいりました。

ちなみにやたらCM流れてた、菅田将暉・福田監督の吹替版じゃなくて、安定の字幕版で観てきました。もうどうしても菅田将暉氏が吹き替えって知ってるし、菅田将暉氏じゃなくても有名人が吹き替えしてるって知って観に行く時点で、もうその人の声にしか聞こえないから、どうも吹き替え版は苦手なんですよね……。

 

 

で、映画を観た感想なんですけど、これがアメコミって言うのかな?私、アメコミには大して詳しくないから、これが私の中でのアメコミなっちゃうよ??いいの?(誰に聞いている)

子どもがなんやらかんやらして、魔法の呪文を唱えたら大人になってみんなのスーパーヒーローになるっていう展開がわかりやすくていいですよね。しかも変身の仕方が「シャザム!」って叫ぶだけっていうのがまた簡単でいい。「見た目はオトナ、中身はコドモ!」・・・あれ、日本が誇る少年漫画でなんか似たようなセリフを聞くぞ・・・?

 

 

この映画が公開されたのが4月中旬で、この映画の感想を打っているのが毎度のごとく、6月30日なので大して覚えていないんですが(おい)、この映画、ただ単に子どもが魔法的なものでスーパーヒーローになって勧善懲悪してはい終わりというだけじゃなくて、ちょっと家族愛的な要素もあるんですね。

主人公のビリーはとあるおうちの養子になるんですけど、そのおうちもなかなか人間関係が一筋縄ではいかず、子どもはみんな養子だし、人種というか肌の色も様々だし、年齢も幅広いみたいな感じです。ビリーはこのおうちに来るまでにも何度も養子になっていたみたいなんですが、幼いころに生き別れた母親のことが忘れられず、悪さをしたり逃走を図ったりして、どの家からも追い出されたというか面倒見切れない子になってしまったわけです。

で、このおうちに来て、シャザムというスーパーヒーローになり、ようやく3歳くらいで生き別れて以来会いたくてたまらなかったママと再会するんですけど、ここで衝撃の事実、ママとビリーは生き別れたわけじゃなく、当時若くてビリーを育てることに自信がなかったママは、あえてビリーを置き去りにし、生き別れたんですよ。

それを感動の再会になるはずだった展開で聞かされたビリー、ビリー・・・。つらすぎる・・・。まさかアメコミ映画でこんな展開に出くわすなんて・・・。

 

しかし、最後の最後はやっぱりハッピーエンドになりますし、なってもらわなきゃこっちはアメコミ映画にそれを期待してるところありますから、ビリーは養子となったおうちの兄弟と力を合わせ、シャザムの力を狙う悪者をやっつけます。聞いて驚くなよ、映画の終わりあたりではビリーだけじゃなく、ビリーの兄弟4人全員がスーパーパワー持っちゃうからな。そんなのありなんだ?!って展開になるからな。

まぁでも、このことで兄弟間の絆深まったところがあると思うし、最後はそのスーパーパワーをうまく使ってちょっとスカッとする終わり方してくれたので、こういうちょっと予想してない角度の終わり方もたまにはいいかもしれないです(偉そう)

 

 

 

「愛がなんだ」

f:id:pushushu:20190630222142j:plain

www.youtube.com

すんごい「勝手にふるえてろ」に通ずるものを感じました。

f:id:pushushu:20190701212349j:plain

www.youtube.com

1回そう思い始めたら最後、映画を観てる最中、至るシーンで「勝手にふるえてろ」及び松岡茉優氏がよぎる。成田凌氏と北村匠海氏、どっちも好きなイケメンだけど、どうにも重なって見えてくる。私の中で「勝手にふるえてろ」の存在感強すぎ。

 

 

私は、岸井ゆきの氏演じる主人公の山田テルコに全く共感できなくて、なんでそんなに、成田凌氏演じる田中守(マモちゃん)に都合よく遊ばれてるというか使われてるのに、なんでそれでも「マモちゃんが好き」とか「私が勝手にやってるだけだから」とか言えるんだろうと思いました。

 

 

でも、私のこの反応は正解でもあり不正解でもあるのかもしれない。

逆に、めちゃくちゃテルコに共感できる人もいるだろうから、結局は観た人がどんな恋愛観をもってるかとか、今までどんな恋愛をしてきたかとか、テルコでいうマモちゃんみたいに何もかもを犠牲にして優先できるみたいな人に出会っているかというそれぞれの違いによって、受け止め方も違うと思う。

だから、私は今回の自分が「全く共感できなかった」という反応は最もだと思うし、それでいいということにします。

 

 

私、前回の記事で取り上げた「チワワちゃん」でも言及したんですけど、また、この映画でも成田凌氏がすこぶるクズなんですよね。しかも本人にその自覚がないから余計にたちが悪い。私は、このクズぶりで無自覚なのは、自分のクズさを自覚している男よりももはや残酷だと思う。

f:id:pushushu:20190218204854j:plain

www.youtube.com

  

もう、みんながみんな報われない恋をしてるんですよね。そのコンセプト的には、私の大好きなマンガである(聞かれていない)ハチミツとクローバー」と同じような感じでもあるんですけど、ハチクロは世界観がふわふわしてるというか、片思いの切なさ、報われなさ、それ以上の片思いの素晴らしさを感じる感じなんですが、この「愛がなんだ」ではもっと片思いの現実というか、きれいごとだけで片思いはできない、まさにMr.Childrenセンパイが「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」でぶちかましてくださった名言「恋なんて 言わばエゴとエゴのシーソーゲーム」を感じました。

www.uta-net.com

 

 

その片思いの報われなさを1番感じたのが、最後の最後のシーンのテルコ、マモちゃん、マモちゃんの好きな人・すみれさん、マモちゃんがテルコに紹介した友達・かんばやしくんとの4人での飲み会でした。

テルコはマモちゃんが好きなんですけど、マモちゃんはすみれさんのことがガチで好きで、マモちゃんはすみれさんと2人きりで会いたいけど、すみれさんは「テルコちゃんがいるなら行く~」とか言うから、すみれさんを呼び出すためにテルコも遊びに誘う。でも、その自分の行為によってテルコがどう思うかとかは全く考えていない。1ミリも考えていない。テルコの友人でちょっと小悪魔的なところのある葉子ちゃんに説教されてから初めて、テルコが傷ついている(かもしれない)ことに考えを及ばせ始めるくらいに、全く考えていなかった。もうこのエピソードだけで、マモちゃんが控えめに言ったナチュラルなクズだということがお分かりいただけると思います。エピソードのクズ感が強い、強すぎる。

 

 

で、テルコはマモちゃんに「俺、本気ですみれさんが好きなんだよね。だからもう俺ら会うのやめよ。ごめんね、俺、山田さん(テルコ)が俺のこと好きとか俺がすみれさんと会いたいがために山田さん呼び出すことが山田さんを傷つけてるとか全然考えたことがなくて」みたいな、急に関係を清算しようする発言してきます。

からしたら、今頃誠意見せられても困るわ!!と大声で言いたいですけどね。そしてまたたちが悪いことに、子犬顔というか大声でののしってやりたいけどそうできなくさせるような顔をするから、もう~~~~!!(語彙力の死)

 

で、そこでテルコが強がって「マモちゃん、もしかしてうぬぼれ屋さん?私、もうマモちゃんのこと好きじゃないから。イケメンの友達紹介してよ~~!」とか強がった発言しちゃうんですね。そんなこと全然思ってないくせに。マモちゃんのことが今でも好きで好きで仕方ないくせに。で、マモちゃんはその発言を聞いて「うわ、俺恥ずかし。」とかいうけど、これでテルコに気兼ねなく、すみれさんとの遊びに誘えるなとか思ってんですよ。きっと。クズ。

 

で、4人での飲み会と相成るわけですけど、テルコは隣のかんばやしくんの顔をじっと見つめながら、その顔にマモちゃんを重ねてるんですよね。

で、マモちゃんは、かんばやしくんを見つめてるテルコをみて、かんばやしくんとテルコがうまくいきそうだな、うまくいけばいいなとか思ってる。

で、マモちゃんの隣に座るすみれさんは、テルコがマモちゃんのことを好きなことを知ってるので、マモちゃんとテルコがくっつけばいいなと思っていて(自分はマモちゃんのことはこれっぽっちも好きじゃない)、テルコを見つめてるマモちゃんを見て、マモちゃんとテルコがうまくいきそうということでニヤニヤしてる。

 

 

 

も~~~~~、テルコ、悪いことは言わんからかんばやしくんを好きになれよ~~~!そのほうが楽だぜきっと~~~!

マモちゃんはすみれさんにあっけないほどに振られてしまえ~~!これはお前が知らず知らずのうちにテルコの気持ちをもてあそんだ罰じゃ~~!

・・・あれ、私いつの間にかテルコに共感してる・・・?

 

 

地味に響いたというか心にきたセリフとしては、マモちゃん発言の

「俺、すみれさんのこと好きなんだよね。がさつなところも口悪いところも、飲みすぎて肌荒れしてるところも、もう全部ひっくるめて好きなんだよね。(ニュアンス)」

もうさこんなこと、自分が好きな男に言われたらどうしていいのかわからない。肌荒れしてるところも好きとか。嘘だわ。

 

 

私は「愛がなんだ」みたいな恋愛はきっとできないと思うし、ハンパなく疲れると思うのでしたくないんですけど、したら何か変わるんですかねぇ。人生観が変わるというか強くなれるというか。

  

この、テルコ×マモちゃん以外の恋愛模様に、特筆すべき、葉子×仲原っちもあったんですけど、もう長くなりすぎるので割愛します。私は葉子さんのような小悪魔的魅力のある人になりたい気もするけど、仲原っちがそれを望んでいたとしてもあんなにナチュラルに人を振り回すのは良心が痛む気もしますね(そもそもなれない)

 

 

「ある少年の告白」

f:id:pushushu:20190506000621j:plain

www.youtube.com

 誤解を恐れずに言えば、サクッと観られるジェンダーマイノリティをテーマにした作品だったと思います。

 

元々この作品の存在は知っていたものの興味はないという時に、テレビでこの映画が紹介されていて、ちゃんとこの映画の内容を知り、テレビの策略にまんまとハマり、観に行くに至りました。

 

 

主人公のジャレッドは大学生になり、とある事件をきっかけに「自分は男性が好きだ」と気づくんですね。この書き方だと何があかんのかという話になってしまうかもしれないんですけど、ジャレッドは男の子です。なのでジャレッドは大学生になって初めて、自分が同性愛者であることを自覚するんですね。

今の世の中だったらそこまで同性愛者に対して偏見とか差別はないような気がするんですが、少なくとも私はないつもりなんですが、ここでジャレッドの目の前に大きな壁が。ジャレッドのパパは牧師さんです。

キリスト教は教派によるかもしれないんですが、確か同性愛は認めていなかったような気がします。なのでご多分に漏れず、パパは同性愛に目覚めた息子のことが理解できないし、受け入れられない。ママも受け入れられないというか急展開過ぎてちょっと混乱してる。

 

 

パパはいろいろ考えたのち、ジャレッドの同性愛という嗜好を「治そう」として、同性愛者の矯正施設に彼を入れようとします。ジャレッドはもちろんそんなことは望んでいなかったんですが、パパは自分のことが受け入れられないみたいだし、ママはすごく悲しそうな顔をしているしということで、きっと2人の自慢の息子に戻りたい一心で矯正施設に入ることにします。

私はおそらく同性愛者ではないし、同性愛に限らず何らかの矯正施設のお世話になったことはこれまでないんですが、きっとめちゃくちゃつらいですよね・・・。自他ともに認めるなんらかの欠陥が私にあって、それを私も私の周りの人も治したいと思って入るならいいかもしれないですけど、周りの人はともかく、矯正される本人が望んでいない矯正って、本人の人生において何の意味があるんですかね・・・。

 

 

この映画で印象に残ったセリフ、シーンとして次のようなものがありました。

矯正施設の仲間?みたいな存在として、トロイくんというイケメンくんがいるんですね。なかなか矯正施設になじめなかったジャレッドに対して(そりゃそうだ)「できるまで別人のフリをしろ」というアドバイスをくれます。

そしてこのセリフは矯正施設の鬼教官的存在のサイクス先生が言ったセリフでもあります。

 

同じセリフを言っているのに、きっとそこに隠された意味は全く違うんですよね。

サイクス先生が言った「できるまで別人のフリをしろ」っていうのは、「同性愛の嗜好が治るように、自分はマジョリティだ、異性愛者だと思いこめ」みたいな意味だと思うんですよ。

一方トロイくんが言った「できるまで別人のフリをしろ」っていうのは、「この施設を出られるまでは、同性愛者じゃなくなったようにふるまえ。そうしたらここを出られる、先生たちに怒られずに済む」という意味だったと思います。

 

同じセリフなのに、隠された意味は全く正反対(多分)・・・。このカラクリ(?)が面白く感じたと同時に、サイクス先生はじめ矯正施設側の怖さを改めて知り、トロイくんのあきらめにも似た、矯正施設で生き抜くために身に付けた術を知り、この問題の根深さ、闇の深さを知った思いでした。

 

 

この物語は実話に基づいていて、実際にこの映画の原作にあたるドキュメンタリー的書籍はNYタイムズ紙が選ぶベストセラーになったそうです。よくも悪くも関心が高いことが分かると思います。

ちなみにサイクス先生はのちにこの矯正施設を辞めて、結婚し、旦那さんと現在は暮らしているそうです。そうです、なぜこの情報をわざわざ補足したのかと言えば、サイクス先生は男性です。つまり、サイクス先生も同性に惹かれたんですね。この事実を知った時、電車に乗ってましたけどずっこけそうになりました、うそじゃん・・・。

 

たまたま旦那さんのことが好きすぎて同性とか異性とかの壁を取っ払っちゃったのかもしれないし、同性愛に目覚めたのかもしれない。前者か後者かによっては私のサイクス先生に対する感情が変わるんですけど、前者でも後者でもまず言いたいことは1つ。

ジャレッドはじめ、矯正施設で散々しごいた若者たちにどう落とし前つける気だ・・・?しごいてた時は自分が将来同性のパートナーができるなんて思わなかったかもしれないけど、少なくとも私はジャレッドの代理的感情として怒りを感じているぞ・・・?

 

 

 

また、この映画で印象に残った&すっきりしたシーンとして次のシーンを推したいです。

 

ジャレッドがもうどうにも矯正施設に我慢ならなくなり、矯正プログラム中にちょっと暴れだし、没収されていた自分の携帯を探し、ママに迎えに来てって連絡するんですね。ママはジャレッドのただ事じゃなさそうな様子にびっくりし、すぐに迎えに来てくれます。そしてなんやかんややり取りがあり、ママはジャレッドが矯正施設でひどい扱いを受けたことを知り、もう二度とジャレッドを矯正施設によこさないことをサイクス先生に告げます。

日本語字幕で観てたんですけど、その時にたぶん「Shame on you!」「Shame on me!」みたいなことを捨て台詞として残したんですけど、これが観ていてすっきりしたというか、ママに対して感動と安心感を覚えました。

 

というのも、ママは日々矯正施設に通うジャレッドをみて、これはジャレッドのためにならないということをなんとなく考えていたんですね。でもパパの立場もあるし、私も同性愛に賛成ではないし・・・という感じで葛藤してたと思うんですよ。

でも、ついにジャレッドがママに泣いて助けを求めてきて、それまで矯正施設でどんな扱いを受けてきたかというのを聞き、もう爆発したんでしょうね。

だからこそのサイクス先生に向かっての「Shame on you!(恥を知れ!)」だったし、ジャレッドをつらい目に合わせていた自分に対しての「Shame on me!(私も恥を知るべきだ)」だったと思います。

ママはジャレッドに、もう矯正施設に行かなくていいこと、パパを説得してくれることを約束?してくれます。あぁ良かった。ジャレッドがこれ以上つらい目に合わなくてよかった。

 

結局ジャレッドは最後までパパと和解することはできず、同性愛の嗜好を持ったまま、自分の人生を歩むという最後で終わります。もしかしたらジャレッドは矯正施設にいたままで、救いようのない最後で終わったらどうしよう・・・とか思ってたので、こういう希望の見える終わり方でよかったと思います。

 

でも、1つだけ生意気なことを言わせてもらうと、すっきり終わりすぎな気もしました。きっと同性愛という嗜好ははるか昔から存在してただろうに、マイノリティというだけでさげすまれ、排除されかねない21世紀の現代。ジャレッドは幸運だったんだと思います、ママが理解してくれて。そのへんの、現代においても問題がなかなか好転していない現実の切なさを取り入れてもよかったんじゃないかなと思います。

 

 

 

映画の中にも出てきたんですが、この矯正プログラムがつらすぎて鬱状態になってしまったり、最悪の場合自殺してしまう人もいるそうです。

そうまでして同性愛などのマイノリティ的嗜好を矯正する意味っていったい何なのかな・・・?

 

もしかしたら私が知らないだけでこういう施設、プログラムは日本にもあるのかな?そうだとしたら、存在する意味は作った人々・団体からしてみればそれなりにあるのかもしれないけど、なくなったほうがいいんじゃないかな・・・?

 

 

 

 

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

f:id:pushushu:20190513231628j:plain

www.youtube.com

 この映画、私が初めて観たタイ映画です!タイなんて、旅行に行くかタイ料理を食べるくらいしか私には縁のない国だと思ってましたが、タイ映画の魅力を知ってしまった今となっては近く感じる国です。この映画、めちゃめちゃ面白かった。

実はこの映画は2018年の夏~秋頃に日本で公開され、私の住んでいる地域ではそんなこと全然なかったですけど、東京とかの都会では連日超満員の大ヒット作だったそうです。

そうです、私もその波に流されるままに秋ごろに1回観に行きました。

 

ではなぜ、秋ごろに観に行ったはずの映画が「幸せなため息をつきたい 2019Spring」の記事内にあるのか?

答えは簡単、私が大好きミニシアターで上映されていたのを観に行ったわけです。ちなみにこの後に紹介する「オーシャンズ8」もそのパターンです、天丼です。

 

 

この映画は中国で実際にあった事件をもとに、カンニング」をめちゃめちゃ壮大なスケールで描いた作品です。

中国で実際にあった事件っていうのが、世界の時差を利用してカンニングをしようとしたという事件です。

 

中学生くらいの地理で見聞きした記憶があるかもしれないですが、世界はイギリスのグリニッジ天文台を中心に、世界各地で時刻が違うじゃないですか。DA PUMPも「USA」の中で言ってたじゃないですか「どっちかの夜は昼間」って。そういうことです。

日本は国土が広くはない国ですから、国内で時差というものが存在しませんよね。でも例えばアメリカとか中国なんかの国土の広い国では、国内でも時差があるんですよ。その時差を利用して、中国で行われたなんかしらの国家試験を不正受験しようとした人たちがいたんですね。試験の開始時刻は共通。つまり日本で言えば沖縄と東京で時差が2時間あったとして、沖縄でも東京でも試験は同じく午前9時から始まるという場合、沖縄では実際は東京よりも2時間早く試験が始まることになるわけです。そうしたら先に沖縄で受験した人たちが試験問題を東京の受験生に流すことができるじゃないですか。こうゆうなんとも巧妙な手口のカンニング事件が実際に中国であったらしいんです。

 

・・・こうゆうこと言うと不謹慎かもしれないけどさ、この手口考えついた人、めっちゃ頭良くない?こんなこと普通思いつく?つかなくね?私が普段時差とか意識してない生活だから思いつかないだけですか??

 

 

主人公のリンは、幼いころから頭がよく、転入先の高校でもその頭の良さをきっかけに、グレースというめちゃめちゃかわいい子と友達になります。

しかしいかんせん、グレースはお勉強がどうにも得意でない。得意でないあまりにやりたい部活にも参加できない。見かねたリンは友達を救うくらいの気持ちで、大事なテストの最中にグレースに答えを教えるんですよ。見事、グレースは成績を大幅に伸ばし、無事に部活にも参加できます(そりゃそうだ) ここで終わっていたら若き日の過ちで終わっていたかもしれない。

 

しかしどうにもグレースは素直というか正直すぎるというか、この一連のやり取りをぺらっと彼氏であるパッドにばらしちゃうんですよね。そんなの聞いて黙ってるような彼氏じゃ、話が前に進まない。彼氏からほいほいと、勉強は得意じゃない金持ち連中に話がどんどん広まってしまい、リンはバイト代が欲しいというようなわりと軽い感じで、10人ぐらいを抱えてカンニングをさせるようになるわけです。

 

しかしここで、リンと同じくらいに勉強ができ、苦学生のバンクがそのことに気づき、「カンニングされているリンを助ける」という正義感から学校側にチクってしまうんですね、いやバンクは何も悪いことしてないけどな。話の流れ上悪者みたいになってしまうだけやで・・・。

 

バンクのチクりがきっかけでリンは奨学生ではなくなり、父親から怒りを通り越して失望され、手が届きそうだった交換留学の話も、もう1人の成績優秀者であったバンクのほうに流れてしまう。

リンはこの一件でカンニングアルバイトにはほとほと懲り、それからはしばらくしていなかったんですね。

 

 

ここで、またまたグレースがよくやったというかなんというか、カンニングアルバイトをまたもやリンに持ち掛けてきてくれます。

パッドの両親が成績が上がった息子に喜び、諦めかけていたアメリカの大学に入学させたいと言い出し、彼女であるグレースが尻を叩いてくれたおかげだということで、グレースにパッドと一緒にアメリカの大学に行ってくれと言ってきます。

 

成績が上がったのは、グレースがパッドの尻を叩いからではもちろんなく(てかたぶん、グレースはそんなことができなさそう、パッドに流されそう)、リンがカンニングさせてくれたおかげじゃないですか。なのでアメリカの大学入試における、日本でいうセンター試験を突破するために力を貸してほしいとお願いするんですね。

 

 

一度失敗してからの怖さを知ったリンは1度は断ろうとするんですが、すんでのところで、今回の時差を利用した作戦を思いつくんです。そうこなくっちゃ映画が面白くならない。

 

 

でまぁ、なんやかんやあって、カンニング行為に反感を感じていたバンクも仲間になることになり、リンとバンクが世界で1番早く試験が行われるオーストラリアに飛んで試験を受け、それをタイにいるパッドとグレースと仲間たちに流すことになりました。

 

 

・・・まぁ、そんなに話がうまくいけば苦労はしませんよね。これがうまくいってたらこの映画、上映しちゃいけないんじゃないか、学生たちにカンニングの極意というかやり方を懇切丁寧に教えているようなもんじゃないか。

というように結局はうまくいかず、バンクは試験会場でカンニングがほぼバレ、リンは何とか逃げ切ったと思いきや、めちゃめちゃ嫌疑をかけられることになります。大人もそこまでばかじゃないと。

 

パッドとグレースとその仲間たちはリンとバンクの犠牲の上で、試験では高得点を取ります。その代償と言ってはなんですけど、リンから絶縁を告げられ、ここで初めて自分たちのしたことの重大さに気づいた感じでした。

・・・遅くね?いくら何でも遅くね?遅すぎじゃね??

一周回ってすごいな、その神経?世の中なんでも金で買えると思い込みすぎじゃないか??

 

 

リンはこの件を機にいよいよ本気で更生するんですが、バンクは何を思ったのか、自分のカンニングさせ道をさらに極めようとし、逆にリンを誘う始末。リンが断れば「これまでのことをばらすぞ」と脅す始末。映画冒頭の好青年バンクはどこにいったん・・・。

 

 

ストーリーがしっかりしててすごく面白い映画でしたが、面白いだけでは終わってはいけない映画だとも思いました。教育とはなんなのか、正義とはなんなのか、そんなことを考えさせられた映画だったと思います。

 

 

最後に余談を。

私、タイ映画を観たのが初めてなら、タイの芸能人を観たのも初めて、タイの人の名前に触れたのも初めて。

チュティモン・ジョンジャルーンスックジン(リン役)、チャーノン・サンティナトーンクン(バンク役)、ティーラドン・スパパンピンヨー(パッド役)・・・。すごいな、タイの人の名前。

私がタイの人の名前を見慣れていないためにこう思うんだと思いますけど、初めてキャストの名前を知った時、一回で読めなかったし、こうしてパソコンで打つ時も一回で変換されない。多分日本人の名前も、タイの人からしてみたら、短すぎるとか違和感のある構成なんでしょうけどね・・・。

 

 

 

「オーシャンズ8」

f:id:pushushu:20190513231803j:plain

www.youtube.com

 これだけは何があっても言わせて。

アン・ハサウェイは最高だ。

演技もさることながら、単純に目の保養になる。シンプルに私の好きな欧米人の顔をしている。

アン・ハサウェイの出ている作品はまさかの「プラダを着た悪魔」じゃなくて(観たことない)、「マイ・インターン」を知ってるんですけど、あれはなかなか面白かった。お決まりの展開と言えばそうだし、予告編の時点でなんとなくラストが予想できないこともないけれど、前を向かせてくれるような映画でした。

f:id:pushushu:20190630235656j:plain

 

www.youtube.com

まぁこの「オーシャンズ8」においては、アン・ハサウェイは主演ではないんですが、私の中では主演と言ってもいいくらいに目で追っていました。顔が最高に好き。

 

オーシャンズって、シリーズものなんですよね?私、この映画以外に観たことないんですけど・・・。なぜか急に単発的にこの「オーシャンズ8」のみ観に行きましたけど・・・。

 

面白かったです。なんか映画の冒頭からオーシャンズ8が失敗するわけない」という謎の安心感を持って観られたし、実際そうでした。そうじゃなきゃこの映画を観に来た意味がない。

オーシャンズ8の仲間たちも肌の色が様々で、欧米人もいれば、インドの人もいたし、中国人なのかよくわからないけれどアジア人もいました。この人種の多様さがよりこの映画を身近に感じさせたと思います。特にアジア人としてオークワフィナが出てきたのは同じアジア人として急に親近感でした。

ちなみにオークワフィナは、2018年の8月に「オーシャンズ8」で知ってから、その後10月に観て最高中の最高だった「クレイジー・リッチ!」にも出てきてたので、なぜか彼女の演技には全幅の信頼を置いています。

f:id:pushushu:20190701213146j:plain

www.youtube.com

てか、リアーナが出てきたのにはびっくりした。映画を観る前からその情報は掴んでいたし、リアーナに対して詳しいこともないけれど、私の中で勝手にアメリカとかでは日本みたいに俳優も歌手もやるよみたいな人はあまりおらず、歌手は歌手で俳優は俳優みたいな分業がきっちりなされてるのかと思ってたので、さらっとオーシャンズ8の一員になってたのにはびっくりしました。

 

あと、今回のオーシャンズの舞台がメットガラだったこともあるのか、衣装とかが豪華でキラキラしててシンプルにテンション上がりました。オーシャンズ8のメンバーが思い思いに着飾った姿でさっそうと盗みを働き、堂々と真正面から逃げるというのがなんかもうかっこよかったです。

 

オーシャンズは多分もともとはデニー・オーシャンを中心とした男性犯罪グループだったみたいなんですけど、今回のデニー・オーシャンの妹であるデビー・オーシャンを中心とした女性グ犯罪ループもかっこよかったです。犯罪をこれっぽっちも悪いと思ってなさそうなところが逆にいい。見ていて清々しい。てかそうじゃないと話が進まない。

 

これからもきっと役者を変えスタッフを変えていくと思いますけど(手を変え品を変えみたいに言う)、楽しかったのでこの続編というかまたシリーズ新作が観たいです!!

 

 

 

 

「コンフィデンスマンJP」

f:id:pushushu:20190602232401j:plain

www.youtube.com

いやぁ〜〜、面白かった!

私、このドラマ版が大好きで、ひっさびさに毎週月曜夜9時が楽しみで仕方ねぇ!ってくらいに好きだったんですよね。

 

 

めちゃめちゃ話が作り込まれてて、一番面白いネタバレの時になって「え?あれも伏線だったの?」「え?これどこまで話巻き戻るの?」みたいになるのがもう楽しくて楽しくて、ここに来てようやく脚本家・古沢良太氏の素晴らしさを認めました(偉そう) 

 

この方はみんな大好き「リーガル・ハイ」とかガッキーの可愛さが爆発してる「ミックス。」の脚本家さんでもあるんですけど、私、「リーガル・ハイ」も「ミックス。」も観たくせに、面白いと思ったくせに、古沢良太という名前を何度も見聞きしたくせに、何故か彼の凄さを大してわかってなかったんですよね。

もう認める。認めざるを得ない。

 

ちょっと正直に言えば、私がドラマ版が大好きだったから、映画版にハードルを高めに設定しすぎたのか、もっと面白すぎてニヤニヤしながら映画館を出られるかと思っていたので、ちょっとがっかりというかなんというかみたいなところはあったっちゃあったんですけど、冷静になってみれば、私がめちゃくちゃに高いハードルを設定しすぎただけですわ、多分。だって、普通以上に面白かったし。改善点は特に見当たらないし(めちゃめちゃ偉そう)

 

 

なんだろ、感想がぶつ切れになるんですけど、まずは何よりも言いたいこと。

 

三浦春馬がめっちゃくちゃにスマート。

どスマート。最高。

 

「コンフィデンスマンJP ロマンス編」とか言いながら、実際はこの映画は恋愛映画ではないんだが、うっかり私が三浦春馬に恋をするところだった。私の中で勝手に恋愛映画のカテゴリーにしてしまうところだった。

なぜだろう、美しき長澤まさみ氏を観に行ったはずが、三浦春馬氏が出ているシーンでは、もれなく目で三浦春馬氏を追っている。

 

あと、この映画の主題歌はOfficial髭男dismの「Pretender」っていう曲だったんですけど、やっぱりこの曲も映画の世界観を表していてよかったと思うんですけど(何様)、やっぱり私はコンフィデンスマンJPにはこの曲だと思うんですよね。

www.youtube.com

この曲の最初のピアノの「チャラチャラチャラチャラチャッチャ~ン」が大好きすぎて、この曲を聴いてようやく「あぁ、私はコンフィデンスマンJPを観てるんだ」って実感するところある。

わかりません?ドラマ版観てた方。

Official髭男dismはこの曲をもってメジャーデビューで、しかも発売日に発売を発表するというなんともトリッキーな形で世に現れたらしいんですけど、もうね私は、メジャーデビュー曲でいきなりの月9主題歌というあまりにも高すぎるハードルを見事に超えた楽曲だと思う。むしろドラマの一部にさえなっているくらいマッチした曲だと思う。こんなことを言っている私は誰。

 

 

ちょっと最後のネタバレは連続ドラマの時にも似たような話なかったっけ?と思わないことはなかったですが、なんせ今回は日本を飛び出して香港に行ってるし、とにかく出演陣が豪華なので許します。

三浦春馬のかっこよさにもおったまげたが、小栗旬の無駄遣いには笑わされました。私、公開初日に観に行ったので、その翌日に公開を記念したスペシャルドラマがあったんですよね。まさか天下の小栗旬をこんな一瞬のために出演させるわけがない、きっと翌日のスペシャルドラマで重要な役どころなんだろうな~とかおもってましたが、意気揚々と観たスペシャルドラマ、一切出てない。小栗旬のおの字もない。小栗旬ともあろうビッグネームをここまでのちょい役に使える精神というか世界観が、もう一周回って好き。

 

 

こういうドラマはシリーズ化してもっともっと観たい気もするんですけど、きっと回を追うごとにネタ切れというかマンネリ化してしまうと思うので、物足りない、名残惜しい今くらいがちょうどいいんじゃないですかね!

・・・実は映画化第2弾決定してるけど・・・。またコンフィデンスマンJPが観られるうれしさの反面、マンネリ化を危惧する私もここにいるけど・・・。

きっと私の敬愛する古沢良太氏なら、私なんかの想像をはるかに超える素晴らしシナリオを書かれると思うので、おとなしく待ちたいと思いま~す!(変わり身が早い)

 

 

 

「空母いぶき」

f:id:pushushu:20190602233602j:plain

www.youtube.com

 この映画、地味に楽しみにしてました。

日本は第2次世界大戦で世界中からぼっこぼこにされ「唯一の被爆国」となり、その反省をもとに今では憲法第9条に代表されるように戦争をしない国、放棄する国になったじゃないですか。

その日本が仮に空母を持ち、今の世界の国々の状況が今とは違っていて、日本の南に結構強気な姿勢で攻めるタイプの新しい国・大東亜連邦?が誕生しているという仮定で話が始まります。そして(おそらくそこの国だと思われる)国籍不明の武装集団が日本の海上自衛隊?の一部隊を攻撃するんですね。果たして海上自衛隊と日本政府はこの未曽有の事態にどう立ち向かっていくのかというスリル満点のお話です。

 

 

西島秀俊氏と佐々木蔵之介氏が同じ空母の艦長と副艦長でありながら、国を守るスタンスについて考え方がわりと真っ向から対立するんですね。西島氏は一般市民である日本国民に被害が及ばないように、攻撃も辞さない覚悟で何としてでも自衛隊だけでこの危機を食い止めるべきみたいな考え方で、一方佐々木氏は国のための自衛隊だとしても、この争いでの死傷者は絶対に出したくないし、そもそも自衛隊の根幹である「専守防衛」を崩すべきではないという考え方。う~ん、実にかみあわない。

 

私が印象に残ってるセリフはこの2人のシーンで、佐々木氏演じる副艦長が「我が日本の自衛隊の誇りは創設以来1人として死者を出していないこと(ニュアンス)と言うんですけど、それに対して西島氏演じる艦長が「それは違う。一般市民に誰1人として死傷者を出していないことだ(ニュアンス)」っていうんですね。私は佐々木氏のセリフを聞いた時「それは素晴らしいこと」とか思ったんですけど、続く西島氏のセリフを聞いてハッとなりました。そうだよね、私が今こうやって扇風機の風を浴びながら一心不乱に映画の感想をブログに書くという誰の有益でも不利益でもないただの自己満みたいなことができる平和は、自衛隊という存在あっての事なんですよね。戦闘じゃ戦争じゃいうことが教科書やテレビで知ることくらいに平和になってる今の世の中は決して当たり前のことじゃないんですよね。

 

 

一個、はてなを通り越して笑えてきたのが、映画の中でそこかしこで使われる自衛隊専門用語、一切観客に理解させる気のない脚本の作り方です。

そりゃ一般市民にわかるように専門用語をいちいちかみ砕いてたら臨場感がなくなっちゃうし、別に専門用語が理解できなかったからといって映画の内容についていけないことはなかったですが、それにしても観客置いていきぼりで専門用語がバンバン飛び交うこの映画は一周回って面白かったです。

普段、青年マンガはほぼ読まないし、青年マンガ原作の映画もそう観るほうじゃないんですが、これは面白かったし、いろいろと考えさせられる作品でした。

 

 

 

「アラジン」

f:id:pushushu:20190620204101j:plain

www.youtube.com

きっとアラジンを6/15以降に観られた方はそうじゃないかな?と思うんですけど、私は6/15に観に行ったので、その前日にあった金曜ロードSHOW!で思いっきり内容を予習していきました( ◜◡◝ )

 

この予習が大当たり。絶対、予習していったおかげで当初の予想よりも何倍も楽しめた謎の自信あるから。

よく学生時代に先生に「授業の内容を予習してきたら、授業がすごくわかるようになるから」みたいなことを幾度となく言われるじゃないですか。それはわかるけど、でも予習ってめんどくさいよね〜みたいな。

私、22歳になろうとする歳になって、ようやく予習の大事さをこの身を持って痛感いたしました。予習大事。全国の少年少女よ、悪いことは言わんから予習をして授業に臨みなさい、きっと授業が楽しくなるぞ。

  

まぁ私がこの歳になって恥ずかしながら予習の大事さを痛感したという話はこのくらいにして。

 

 

結論から言ってしまえば、ぶっちゃけ実写版よりはアニメ版のアラジンのほうが私は好きです。でももちろん実写版のアラジンも素晴らしいです(何様)

 

 

私ね、金曜ロードSHOW!の時点で、アラジンを語る上で欠かせない楽曲であろう「フレンド・ライク・ミー」の虜になりました。もう大好き、楽しすぎる。

ていうか、山寺宏一氏が歌うフレンド・ライク・ミーが大好きなんだと思う。

www.youtube.com

なにあの中毒性。よくよく考えたらマジで何言ってんだみたいな歌詞ですけど、いったんその曲に意識を傾けたが最後、もうその曲の世界に酔いしれる以外に選択肢はない。

ちなみに私はディズニーソングではしっとり系よりもノリノリの楽しい曲が好きです。「リトル・マーメイド」で言えば「パートオブユアワールド」よりも「アンダーザシー」のほうが好きです(いらない情報)

 

www.youtube.com

www.youtube.com 

で、映画の前評判で「この映画はジーニーは出てこない、青いウィル・スミスが出てくる映画だ」みたいなことを言われてて、なるほどみんなジーニーじゃなくてどうしてもウィル・スミスにしか見えないんだな、じゃあ私はできるだけジーニーに見えるように抵抗しながら映画を観よう(?)みたいなちょっとよくわからない決意とともにこの映画を観たわけなんですけど、結果、やっぱりこの映画にはジーニーは出てこず、なぜか青いウィル・スミスがその役回りを務めていたという印象を受けました(悔) そうです、私は青いウィル・スミスに抵抗しきれませんでした(涙)

もうね、やっぱり何をどうしても顔が青いだけでそのまま出ちゃってるウィル・スミスなんだもん。言動はそりゃジーニーだけど、やっぱりウィル・スミスなんだもん、そんなのしょうがないじゃん(逆ギレ)

まぁでも、アラジンという世界観において、アラジンが主役でありながらこっちは(少なくとも私は)ジーニーを楽しみに観てるみたいなとこがあると思うので、今回はこれでよかったんじゃないですかね(投げやり)

 

 

地味に私が1番面白かったというか楽しかったのが、最後にジーニーがお決まりの展開でランプの精霊という立場からアラジンに自由にしてもらうんですけど、そうしたら実写映画版ではジャスミンのおつきの人みたいな人と相思相愛になって、船で世界を巡る旅みたいなのに出るんですよね。「これくらいの大きさの船に乗って、子どもは2人つくって、そうね名前は・・・」みたいな、どう考えても気が早すぎるとしか思えない人生設計を聞かせてくれて私が「うわー、ほほえましいなー、この2人浮かれてんなー(棒読み)」みたいな展開があるんですけど、ここでふと気づく。「あれ、この展開なんかデジャブじゃね・・・?」

ここで、スクリーンが私及び多くの観客の心を読んだかのように場面が切り替わるんですね。

 

 

・・・はい、やっぱりデジャブでしたーーーー!デジャブというか張られた伏線回収でしたーーーーー!!

 

 

 

思い返せば映画冒頭で、恐らく人間役と思われるウィル・スミスが小さめの貿易船に家族で乗ってて、2人の子どもにせがまれて昔話をするってシーンがあって、そこから映画が始まったんですね。

・・・あれ?なに、てことは冒頭に出てきたウィル・スミスが演じてたのは、ジーニーが自由になってジャスミンのおつきの人とよろしくやった末の未来のジーニーだったのかよーーーーーー!!こりゃ一本取られましたわ――!(何の勝負)

 

急にミステリーとまではいかないけど、こっちが気にも留めずに、留めたとしてもスルーしたくらいのシーンに伏線張って回収するのやめてーーーー!そんなの楽しいじゃーーーーーん!!

 

 

 

それにしてもディズニー映画の実写版はすごい集客力ね・・・。これは私のように金曜ロードSHOW!を観た人が、アニメ版のアラジンのあまりの面白さに引き寄せられた結果なのか、それとも予習なんかなくてもディズニー映画は客を呼べるドル箱なのか…。地味にこれからディズニー映画を観る際のチェックポイントにしたいと思います(必要ない)

 

 

 

 

「スノー・ロワイヤル」

f:id:pushushu:20190620204226j:plain
www.youtube.com

私がこの映画において何よりも言いたいこと、わかってくれます??

 

・・・「全員、除雪!」て。絶対他にキャッチコピー案はもっとあっただろうよ。なぜあえてこのフレーズを選んだの??こっちを笑わせに来てんの??

 

模範市民賞を受賞するほど、雪深い地域での除雪のお仕事で地域に貢献してきたネルズ。しかし、ある日大事な1人息子が麻薬中毒にされた挙句殺される。警察は若者が麻薬を一気に大量摂取してしまったがゆえの若気の至り的な死で片付けようとするんですけど、ネルズは息子がそんなことをするとはどうしても思えず、独自に調べた結果、とある麻薬組織によって息子が殺されたことを突き止めます。怒りが収まらないネルズは1人1人関係者をあたり、そして1人1人確実に息子の敵討ちとして殺していきます。幸か不幸かネルズは除雪作業員で人里離れた山の奥に住んでいるので、殺しをしようがそれを家の近くの川に遺棄しようが特に気づく人はいない・・・。

そして映画の公式サイトにあるように、このネルズの敵討ちに麻薬組織や先住民たちのいろいろな勘違いが複雑に絡まりあって、最後は壮絶な銃撃戦になり、ネルズだけが生きのこるというもはやわけのわからない展開になります。

 

お察しの通り、「全員、除雪!」の時点で私はこの映画にシリアスな展開というか何が得られるということを期待していなかったんですけど、最終的には「やっぱりこういうちょっとよくわからないミステリーチックな作品をやらせたら、リーアム・ニーソンだよね」という終着点に落ち着きました。話がいろいろと複雑すぎ。普通、そんな勘違い起きるかね??

 

 

あと、私はどうしても役者さんは顔から入ってしまうという何ともミーハーなところがあるんですけど、この映画では健康志向の麻薬王という矛盾もいいとこみたいな人物のバイキングが好きでした。どうやらこの俳優さん、前に観た「オリエント急行殺人事件」でもお目にかかっているらしく、言われてみれば「あ~あの人か!」という感じですが、この映画ではそこそこ重要な人物だったし、何よりその肉体美をさらしてくれていたので私の印象に強く残ったのだと思います(不純な言い訳)

 

 

格別好きな映画!というわけではないですが、ちょっと思ってたよりもシリアスに構えすぎて観るテンション間違ったかなという感じなので、今度観る時「そんなん嘘や笑」とか「いやいやいや笑」みたいな感じで突っ込む気満々で観たいと思います。そういうことになったら、普段食べないけどポテチとかあるとなお雰囲気出るかも(個人の趣向)

 

 

 

「町田くんの世界」

f:id:pushushu:20190620204426j:plain

www.youtube.com

・・・?

なんか私が期待してた展開と違うぞ??

 

 

私はこの「町田くんの世界」という映画の原作であるマンガを、みんな大好きLINEマンガで以前読んだことがあり、その面白さにわりと衝撃を受けたんですね。きっと少女漫画というか女性向け漫画なのに主人公が男子高校生だし、しかもその男子高校生もとびぬけてイケメンというわけではないし、むしろどちらかと言えばどんくさいほうというか地味で目立たない系なのに。

ところがどっこい読んでみたら、マジでこの作品に出会えたことに感謝するレベル。たしか1巻しか読んでいない気がするが、初見の衝撃がすごかったので相当面白かったんだと思う。

 

 

・・・でもなぁ~~、実写映画版はな~~、なんか思ってたのと違うんだよな~~って感じでした。まぁ私が勝手に想像してたのがいけないし、それをせっかく作ってくれた方々に向けるのはまったくのお門違いだと思うんですけどね。

 

 

大々的にこの映画のキャッチコピーとして「衝撃の人間賛歌」とかいう、なかなか壮大な文言がぶち込まれてたじゃないですか。私を含め多くの方がそうだと思うですけど、なかなか日常生活で「人間賛歌」という4文字を聞くことってないじゃないですか。だからなのか私、もともとマンガの「町田くんの世界」が好きだということもあいまって「衝撃の人間賛歌とはどういうことや??」という興味を掻き立てられ、まんまと観に行きました。

 

 

この映画の主役2人の町田くん役と猪原さん役が、オーディションで選ばれた新人俳優2人ということは知っていましたし、その脇を、新人俳優が縮こまっちゃうよ・・・というくらいの豪華で実力のある俳優陣が固めているのも知っていました。

 

私は満足な演技経験なんてさらさらないし、演技経験なんてさかのぼればそれこそ幼稚園のお遊戯会になってしまうかもしれないけど、やっぱり主役の2人には「う~~ん??」という感想を抱いてしまいました。

いやね!何人もの中から選ばれた2人だし、まだまだこれからが楽しみではあるんだけど、2人が主役で目立つ役どころで、脇を実力派が固めているだけに、どうにも2人の初々しさというかなんというかが私の目にはぬぐえなかっただけ!本当に!生意気に私が言ってるだけだから!!

 

 

私がこの映画で特筆したいのは、その脇を固めた豪華俳優陣の中の岩田剛典氏(通称・みんなの王子様岩ちゃん)、高畑充希氏、前田敦子です。

生意気にも私の目には「もうそろそろ岩ちゃんは学生服は無理かな~~」なんて映ったんですけど、それを差し引いても岩ちゃんの顔面と役に合ったどうにもうざい演技が良かったです(ほめてる)

 

高畑充希氏はこの映画の中では岩ちゃんの元カノで、ちょっとストーカーチックなことをしちゃうぶりっ子って役回りだったんですけど、絶妙なぶりっ子でこれまた良かった。くるんくるんの髪も、いかにもぶりっ子って感じを表現していてとてもよかったと思う。

 

そして最高だったのが前田敦子氏・・・。私は劇中であっちゃんを観るたびに「この時は妊娠してたのか・・・?それやったらこんな動きしてたらダメやないか・・・?」とかいう邪推をしてたんですけど、それを上回るほどに、久々に目にした女優・前田敦子の演技が良かったです(何様)

町田くんを見守るみたいな役回りでさばさば系の女子だったんですけど、いちいち町田くんにつっこむポイントとかワードチョイスが面白かったです。やっぱりもう女子高生は厳しいかなと思いましたが、なんだか雰囲気というかは女子高生に見えるシーンがちょくちょくありました。

 

 

最後はなんと驚くことに、町田くんが風船の力を借りて空を飛び、喧嘩別れみたいになってしまった猪原さんのもとに向かい、2人で空を飛びっていう展開で終わったんですけど、今私これをさらっと説明したんですけど、ちょっと意味わかんなくないですか?いやマジで。「空を飛び」っていうのは比喩表現ではなく、実際に映画の中で彼らは急に空を飛んだんですよ??

実際にマンガでこういうシーンがあるんですか?あるならまぁしかたないと思わんこともないが(超偉そう)、それにしてもあれは展開が急すぎて意味わからなすぎたし、なんなら今振り返っても意味わからない。マジで私はあのシーンでは目が点になっていて、終始戸惑っていた。

 

 

もっというと、町田くんはすごくいい子なんですけど、いい子過ぎてちょっと周りから浮く存在で、クラスメイトはちょっとバカにしてるというか触らぬ神に祟りなしみたいな感じだったと思うんです。特に岩ちゃんとかそうゆう感じ。

なのに、岩ちゃんが高畑充希氏とより戻したり、あっちゃんはどちらかというと中立みたいな立場だったりしたのに、最後のシーンでは急に町田くんに協力し始めるんですよ。え??特に岩ちゃん、ついさっきまで町田くんのことを目の敵みたいにしてたやん??

 

ちょっと前半の描写に時間をかけすぎたのか、最後が急にギュッと圧縮されすぎた感を受けました。まあ、そうしないと映画が明るく終わらないもんね。

ちゃんとマンガ「町田くんの世界」を読んで、LINEマンガで受けた感動を追体験したいな~~!(スーパー失礼)

 

 

 

「きみと、波にのれたら」

f:id:pushushu:20190620204600j:plain

www.youtube.com

もう最高。久々に幸せなため息をつけるアニメ作品に出会えた感ある。

 

 

私、全く詳しくないけど前々から湯浅政明監督に注目してて、でもこれまでの作品で話題になった「夜明け告げるルーのうた」とか「夜は短し歩けよ乙女」などを観られていなかったんですね(泣)

なので、久々に湯浅政明監督の作品が映画館で観られるということで、公開が決まった時から静かに楽しみにしてました。 

なんだろう、普段はアニメ作品はほとんど観ないんですけど、湯浅政明監督作品はちょっと不思議なコンセプトと画の感じが好きなんだと思います。

 

あと、私は「シャザム!」の時に言ったみたいに、俳優さんとかの著名な人が声優を務める作品は、何をどう頑張ってもそのキャラクターではなくて、その人の声に聴こえてしまうので、洋画だったらできるだけ字幕を選んだり、アニメ映画はそれをわかった上であえて観に行くみたいなとこあったんですけど、今回はこれでよかったと思います。

私なんかが言えることじゃないけど、片寄涼太王子も川栄李奈氏も声優として抜きん出ているわけではないと思います。

でもこの「きみと、波にのれたら」というアニメ映画にはこのふたりの声が必要だったんじゃないかなと思います。

 

 

あと、めちゃめちゃ余談を言うと、湯浅政明監督、腹立つ若者を描かせたら天下一品だと思います笑

ひな子と港が出会ったきっかけっていうのが、ひな子の住んでたアパートの隣?の廃ビルみたいなところに若者が何人か不法侵入して花火をぶち上げて、その火がひな子のアパートに引火して火事が起きて、その火事に港が消防士として出動してひな子を助けてっていうことだったんですけど、この花火をぶち上げてたやつらがとにかく腹立つ笑 不法侵入して花火をぶち上げるってだけで迷惑極まりないので腹立つのは当然だと思いますけど、それに加えていちいち言動が腹立つ笑 一周回って、こんなやつらを描ける湯浅政明監督、すげーって思いました笑

 

 

更に、この映画を私が語る上で欠かせないのが、主題歌です。

「きみと、波にのれたら」の主題歌は、主人公の雛罌粟港の声を演じている片寄涼太王子が属するGENERATIONSの「Brand New Story」です、最高です。

 

特にGENERATIONSが好きとかいうわけでもないし、好きなメンバーを強いてあげるなら、きっと王道中の王道の片寄涼太王子をミーハー心で挙げるという、ファンからしたら殴られ案件なんですけど、この曲はマジで最高。

映画のために作られた曲だから、映画の世界観にあってて当たり前なんですけど、それにしてもこの映画にしてこの主題歌あり、この主題歌にしてこの映画ありってくらいにマッチしてたと思います。

 

なんで私がこの曲をこんなに激推しするかというと、この曲がシンプルに良いということはもちろんですが、劇中の至るところでこの曲が流れるんですよ。試写会に行った人の感想で「大事なシーンでは幾度となくこの曲が流れてさらに涙を誘われる(泣)」みたいなことを知ってたので、劇中でめちゃめちゃ聴く事になるんだなというのはなんとなく予想していきましたが、予想を遥かに超えるくらいにこの曲を聴きました。冒頭5分も経たずに流れてきた時はさすがに笑ってしまいました笑 「このペースでいけばいったい何回聴くんだよ…?」

 

 

とりわけ最高の流れだったのが、主人公の港とひな子が映画のわりかし早い段階で付き合い始めてキャッキャウフフしてたんですけど、デートシーンとかが回想みたいな感じでさらっと流れるんですね。で、そのシーンのBGMみたいな感じで港(片寄涼太王子)とひな子(川栄李奈氏)がデュエットしてるんですよ、しかもサビとかは何が面白いのか知らんがめちゃめちゃ笑いをこらえながら歌ってる感じ、最高。

あるじゃないですか、カップルがデュエットしてる時に笑いこらえながら歌ってる感じだと無性に腹立つみたいなこと。でもこのふたりのこのデュエットは全く腹立たしさを感じず、むしろ微笑ましいなみたいな、あぁ、世界は平和だなってぼんやり思っちゃうくらいにかわいいデュエットでした。そのデュエットで聴く「Brand  New Story」は最高。最高しか出てこない。

 

 

なんか映画の感想よりも、いかに主題歌が素晴らしかったか、主題歌との親和性が高かったかみたいな話になっちゃいましたけど、内容も素晴らしかったです。

何よりも特筆すべきは、港がめちゃめちゃイケメン。顔とかじゃなく、顔ももちろんイケメンだったけど、もう全てがイケメンだった。

 

 

港は消防士で不慮の事故で亡くなってしまうんですけど、すごく彼女であるひな子のことを大事にしてたんですよね。愛してるとかじゃなくて大事にしてたって感じ。

 

映画が進むにつれて、港にじわじわ心持ってかれてる私には薄々気づいてたんですけど(回りくどい)、中でも感動レベルに惚れたのが、おそらく港が亡くなってしまう前夜?のキャンプデートで、大学生であるひな子が、自分の将来に自信がもてないみたいな弱音をこぼしたんですね。

そしたら港が「俺がひな子の港になるよ。波にのって泳いで、疲れたら休めばいい。俺はそのための港になるよ。(ニュアンス)って……。

 

 

 

はい、港好きーーーーーー!!!!こんなん惚れる要素しかないーーーーー!

 

 

私も現在進行形でひな子と同じ大学生で、ひな子の気持ちがわかるところがめちゃめちゃあるから、余計に港に惚れる。

なんか自分の名前にかけてうまいこと言ったみたい受け取られなくもないですけど、全然ダサくないし、全然腹立たない。自分の名前にかけてそんなこと言えるなんてむしろ尊敬。

 

あとよかったのが、港が死んでしまってもなぜかひな子が水がそばにある時(例えばコップに水が入ってるとか川のそばとか)に港との思い出の曲である「Brand  New Story」を口ずさむと港が水の中に現れて、それは港がこの世に未練があって成仏できていないからじゃないかという、急にオカルトチックなこと言い出す展開があるんですけど、港が心当たりのある思い残しっていうのが、大事な彼女であるひな子が自分の波にのれることなんですよ……。

 

 

はい好きーーーーー!(2回目) 港、自分が死んでも自分にまつわる心残りじゃなくて、彼女にまつわる心残りで成仏できてないって、どんだけひな子のこと大事に思ってんのーーーーー!

 

 

この発言ね、見方によっては「ひな子に対して過保護すぎ」とか「それはひな子のためにならない」みたいなことにもなるかと思うんです、私も一瞬思いました、はい。

 

でもね、片寄涼太王子の声でこんなこと言われてみて??片寄涼太王子の声でこんなこと言われた日には、すべて受け入れざるを得ない。彼の発言すべてが正しいみたいな、一周回って清々しい気持ちになっから。

 

 

ひな子は港と離れたくないがために、なんというか新しい波にずっとのれずにいるんですね。

でも最終的にはなんとか一歩踏み出して新しい波にのっていく、そうしたら港は案の定成仏してしまうわけなんですけど。

ちなみに作為なのか不作為なのか(多分作為的だと思う)、ひな子が一歩踏み出すきっかけを作ったのは、ひな子と港を出会わせたらをあのけしからん花火ぶち上げ野郎どもです(怒)

 

 

決してハッピーエンドではないけれど、それでもこんなに爽やかな気持ちで映画館を出られる終わり方があるんだと思いました。

 

 

「ザ・ファブル」

www.youtube.com

私はこんな岡田准一を待っていたんだ。

映画を観ながら頭の片隅で変に冷静に、こんなことを幾度となく考えていました。

 

私は彼のことが好きでありながらも、ここ最近彼が年に何度も主演を務める映画の数々はどうも観たいと思えなくて、ひっさびさ観た彼の主演作がこれでした。多分私の記憶が正しければ、前回映画館で観た岡田准一主演作は「追憶」じゃないか…?

 

 

あの端正な、彫刻とも呼ばれるあのお顔を、不自然に崩した笑い顔(決して笑顔ではない)が逆に面白い。あんなに一生懸命に笑ってますよ!って演技されたら、大して面白くないのになんかこっちも「…あれ、なんか面白い気がする…?」とかいうある種の催眠状態みたいな感じになる。

 

 

この映画、スタントシーンが結構あって、ていうか映画の後半はほぼスタントシーンと言っても過言ではないんですけど、それをスタントマンの人にやってもらうのではなく、ジャニーズ事務所所属のV6のメンバーである彼、岡田准一がやってるんですね。

デビュー当時の可愛らしさが今は微塵も感じられない肉体や格闘技の師範免許を持つというもはやわけのわからんここ数年の彼のことをご存知の方なら「いやいや、岡田准一ならできるでしょー」とかお思いかもしれないけど、聞いて驚くなよ、少なくともこの映画においてら岡田准一自らがスタントやりたいですと言ったことは一度もないんだぜ……。なのに、撮影現場に行ったら、もはややるもの、スタントマンで吹き替えをするなんて日本アカデミー賞ダブル受賞肉体派俳優岡田准一にとって失礼だと言わんばかりの空気だったらしいからな……(本人談、脚色あり)

私はそのあたりの事情を知った上で観に行ったわけですけど、それにしても岡田准一すげーなって、なんかもうよくわかんねーなって、ほんとにこの人ジャニーズなのかな?ってアホみたいな感想を抱きました。

多分、まだ観てない人もこの事情を知った上で観に行ったとしてもたまげると思う。改めて岡田准一の凄さとジャニーズ事務所ってつくづく多様な人材がいるなってことを感じると思う。

 

 

この映画はアクションコメディーというジャンルだと思うんですけど、その中でもハッとさせられるセリフがあって、それが何かと言うと、岡田准一演じるファブルを小さい頃から育ててきた親代わり的なボス(佐藤浩市氏)が、ファブルに殺し屋の掟みたいな感じで「大抵のことは知恵と工夫で乗り切れる」みたいなことを言うんですね。ファブルはその言葉を地味に大事にしてて、ボスに武者修行的な感じでナイフ一本とともに1ヶ月山の中に置き去りにされても(正気じゃない)、今回のお話の軸である1年間誰も殺してはいけないけど殺さない程度に大事な人であるミサキちゃん(山本美月氏)を傷つけたやつをやっつける際にも、殺さない程度に痛めつける方法を考えるんですね。

 

この話の流れでこの言葉聞いちゃうと、なんだか殺し屋の教訓以外に聞こえないかもしれないんですけど、私は常々「大抵のことは知恵と工夫で乗り切れる」と思っています。短い21年の人生でなんとなく学んだ私の人生訓だと思っています。なので、まさかそんなことが言われるとはつゆほども思ってない映画でそんなこと不意に言われたらビビりますよね。え?「ザ・ファブル」ってそうゆう系の映画?みたいな。

 

 

その直前までの乱闘シーンがすごすぎて印象に残りすぎて最後のシーンはよく覚えてないんですけど(おい)、なんだか続編を予感させるような終わり方だったような気がします。軍人や侍の岡田准一もいいけれど、何も考えず、しかし岡田准一の凄さを改めて感じられるようなアクションコメディー、またやってくれ!

 

できればV6の活動ももっとやってくれ!(小声)

 

 

 

「RBG 最強の85才」

f:id:pushushu:20190625133016j:plain

www.youtube.com

実はこの映画、実話です。私、自分ではそう思ってなかったけど、この記事を見返してみると、ドキュメンタリーというか実話がもとになってる映画、好きですね。

 

 

アメリカ史上2人目の最高裁判所判事となった、ルース・ベイダー・キンズバーグ氏の半生を描いた作品です。あ、半生ということでおわかりのように、この方ご存命ですし、85才を過ぎた今なお、現役の判事として活躍されています。バイタリティがすごい、瑛太氏演じる上田もびっくりだわ。

 

彼女が大学を優秀な成績で卒業して弁護士資格を取ったのちも、当時のアメリカは女性の弁護士は求められていない時代でした。彼女はそういう世の中はおかしいということで、女性の権利や人権を争うような事例の弁護を数多く務め、多くの事例で勝訴します。

そこからなんやかんやあってアメリカ史上2人目の最高裁判所女性判事に選ばれるんですけど、誤解を恐れずに言うと、彼女、全然すごい人に見えないんですよね。

 

いや、すごいことですよ?弁護士資格を取って、アメリカ史上2人目の最高裁女性判事に選ばれたのは。

でも彼女は誰もが振り向くスーパー美人というわけでもなければ、幼いころから神童と呼ばれていたような秀才でもない(ハーバード大とコロンビア大にいた時点でめちゃくちゃ頭がいいが)

彼女の人気が世の中で高まってきて、彼女の顔をプリントしたグッズが出回ったりとか、アメリカで悪名高いラッパーをもじって「悪名高いRBG」なんてニックネーム?をつけられても嫌ともいわずにむしろ光栄というか笑って対応する。

 

あ、同じ人間じゃんっておもいました。いや、生物学的には私もRBGも同じ人間と言うカテゴリーの中にいることは知ってましたけど。

 

あと、RBGのことを語る上で欠かせないのは旦那さんのマーティンです。彼はRBGと大学時代に知り合い、女性が社会で働くこと、ましてや弁護士なんて考えられなかった時代から彼女の夢を理解し、ずっと支えてきた旦那さんです。マーティンは明るく社交的、RBGはおとなしくシャイな性格で、周りの友人たちからすれば不思議なカップルだったそうですがお互いにお互いを支えあい、マーティンが2010年に亡くなるまで、良き夫婦だったそうです。てか、マーティンも弁護士だからね!?この映画の主人公が奥さんであるRBGなばっかりに、どうしてもマーティンには日が当たらない感じになっちゃうけども、マーティンもそこそこ活躍してた弁護士だったからね!?なんなんこの理想的な夫婦・・・。

 

 

私は将来弁護士になりたいわけでもないし、彼女のように世のため人のために何かを成す自分がまだ想像できないけれど、いくつになってもRBGのようにパワフルで自己研鑽を惜しまない女性でいたいと思いました。そういう風にモチベーションを上げてくれる映画だと思います。

 

 

 

「パリの家族たち」

f:id:pushushu:20190625133212j:plain

www.youtube.com

 私ね、この映画、ドキュメンタリー映画かと思ってたんですよ。フランスを舞台に、最近出産したばかりの女性大統領の仕事と育児の葛藤、独身を謳歌する女性大学教授の教え子との恋など、実話をもとにしたお話で、いくつかの家族の形、愛の形を追いながら、家族って何だろうとか愛とはなんだろうかみたいなことを探る映画だと思って観に行きました。

・・・あれ、でもフランスに女性大統領っているのかな(いたのかな)というささやかな疑問を抱きつつ。

 

結論、疑問的中。どうやらドキュメンタリー映画ではなく、フィクション映画だったみたい。

すべては私のリサーチ不足と言えばそれまでなんですけどね・・・。

 

そして、全体的に解釈をこっちにゆだねる感じでした。映画のラストシーンがハッピーエンドにもバッドエンドに受け取れるような演出は、こっちが好きに妄想できるから嫌いじゃない、むしろウェルカムだけど、この映画はあまりにも観客に解釈をゆだねすぎじゃないか・・・?仕事サボりすぎじゃないか、それともそうゆう意図ですか・・・?

 

 

最後はたぶんどの人も希望を感じるような終わり方というかハッピーエンドっぽかったけど、なんせ私は途中の事情がよく呑み込めていないままに最後のシーンにまで連れていかれてるから、感動もできなければ「それは違う~」とかいう感想ももてない。

・・・私の読解力不足かな・・・?

機会があればもう1度観てみたいかもしれないです(と思わないこともないです)(消極的にもほどがある)

 

 

 

「今日も嫌がらせ弁当」

f:id:pushushu:20190701203518j:plain

 f:id:pushushu:20190701203541j:plain

www.youtube.com

正直に言います、ちょっと泣きました。

もっと正直に言うと、大して期待していなかったので余計に面白く、感動的に感じてしまい、不覚にも泣いてしまいました。

 

 

私は現在大学生活を送るために実家を離れて1人暮らしをしてるんですが、自炊するのがわりと好きです。もちろん外食もするけど、めんどくさいから外食ということはほぼなく、「あそこのお店が話題になっているから行ってみよう」とか「巷で話題の〇〇という料理を食べてみたい」という感じでの外食です。

なのでほぼ毎日自炊をしているんですが、この映画はタイトルからもわかる通り、お弁当作りがテーマになっていて、数々のおいしそうでかわいい&面白いお弁当が出てくるので、そういう点でも非常に興味深かったです。

 

私はこれまで親に作ってもらったお弁当はいわゆる「お弁当」で、キャラ弁というものを作ってもらったことはほぼ皆無です。私はそれで全然不満に思ったこともないですし、自分で料理をするようになってからは、お弁当を作ってくれていた母にますます頭が上がらないんですけど、この映画に出てくる親子のように、キャラ弁を通して親子でコミュニケーションを図ることもできるというのは、お弁当を作るかつ、子どもの反抗期に悩まされる親の立場ならではのアイデアなんだろうなと思いました。

 

そういう私にも反抗期がありましたけど、あの時はそれなりにちゃんと理由があって反抗してるつもりだったと思いますが、今思えばなんであんなに反抗してたのか嫌な態度とってたのかよく覚えていない。私がこれから誰かの親になることがあれば、きっとそういうことを今度は私が子どもにされる立場になるわけだけど、私、「こういうもんよね~」で受け流せるかな・・・。私は長女で最初の子どもなので親は何をするにも私の時には気をもんで、妹の番になると「ぷしゅしゅにもこういう時期あったな~」とか「ぷしゅしゅがこういう感じだったから・・・」という感じで対応してたみたいなんですけど、やっぱり最初の子どもはそういう感じに気をもむだろうし、もまないとわからないことがたくさんあるんだろうな・・・。今はまだたぶん遠い未来だ・・・。

 

 

で、この映画はキャラ弁を通しての親子愛を描いた物語なんですけど、そのサイドにある物語として、芳根京子氏演じる双葉と佐藤寛太氏演じる達雄の淡~い恋もいい。恋というか双葉の片思いなんですけど、なんとも言えない甘酸っぱさでした。私は山口県という田舎出身なので都会の高校生の恋愛なんて口が裂けても語れないですけど、タピオカもない、学校が寄りによれるインスタ映えスポットもきっとないけど、八丈島という離島が舞台だからこその素朴で、でもかわいい純粋な片思いだったと思います。

 

 

てかこの佐藤寛太氏、2017年に観た「恋と嘘」で私は初めましてを済ませていて、その時は失礼ながらも大してかっこいいとは思えなかったんですけど、この映画の佐藤寛太氏はめちゃめちゃかっこよかった。島のオトコとして八丈太鼓に命をかけてる感じもまたいい。あれかな、髪型かな?今回は「恋と嘘」よりはるかに髪が短かったからかな?男は黙って短髪論を唱える私にはやっぱり、同じ人物でも髪が短いほうが刺さるのかな??

f:id:pushushu:20190701212029j:plain

 

 

 

フレンズの「楽しもう」という主題歌も地味に良かったです。このフレンズというバンドはこの主題歌でお初にお目にかかりまして、一瞬、レベッカの「フレンズ」という楽曲がよぎるというお前いくつだよ案件があったんですけど、ちょっと目を潤ませてる私を明るく楽しい、清々しい気持ちで映画館を出る気分にさせてくれました。

 

 

 

 

できればこれも観たかったなぁ〜な作品

「パリ、嘘つきな恋」

f:id:pushushu:20190625133815j:plain

www.youtube.com

この映画、私が現在住んでいる地域では上映されておらず、東京とか大阪に行かないと観られないような映画でした。

 

・・・この3か月の間に東京にも大阪にも行く機会あったけどね・・・。つまりこの映画を観る物理的チャンスはあったけどね・・・。しかしチャンスはあったものの、上映時間と私のスケジュールがうまく合わず泣く泣く観られないことになりました。

とは言いつつも大して期待していなかったんですが、この予告編の動画を貼るついでに予告編を改めて観てみたら、なんなん、思ってたより面白そうじゃん・・・。観に行きたかったな・・・(再発)

 

私はできれば映画館とかの大きなスクリーンで観たいので、私の大好きミニシアターとかでやってくれないかな~。今度こそ観に行くぞ!!(強い決意)

 

 

 

「ビリーブ 未来への大逆転」

f:id:pushushu:20190625133941j:plain

www.youtu

この映画は「RBG 最強の85才」のルース・ベイダー・キンズバーグのお話で、もっとドラマ仕立てというかフィクション風にした映画です。ドキュメンタリーのほうを観たのでそれでいい気もするが、なんせ1度観たいと思った映画なので、この出会いを逃さずに観てみたい。これも上映館が少ないために断念した作品。

 

 

 

 

・・・・・・つっかれた~~!自分で始めたことだけど、めちゃくちゃ疲れた~~!でも最近じゃ映画を観ながら「ブログで感想書くならこのシーン取り上げたいな」とか思っちゃってる自分がいるので、自業自得というか自分で自分の首絞めてるという感じですね。

私、大学生といういわゆる人生の夏休み期間ですけど、それにしてもよくこんなに映画観るな!?逆に聞きたいけど、世の大学生は私が映画に使ってるような時間で一体何してんの!?

 

 

 

東京とか大阪に行くような用事があっても、空き時間ができたら買い物しようとか観光しようとかじゃなくて、東京や大阪でしか観られないようなレア映画を探しては観に行くという、自分でもちょっとすごいを通り越して引いちゃってるくらいの熱を映画に傾けています。

そうです、映画は遊びじゃないんです(趣味なのに)

 

 

夏も懲りずにたくさん映画観るぞ~~~!