好きでいたい

好きなものを好きなように好きでいたい

君が君でいるだけでよかった/君がいる世界は素晴らしい

「King&Princeよりファンの皆さまへご報告」

 

 

 

 

 

 

私はこの文字を見た時、シンプルに

「岩橋くん復帰だ!!!!!!」と思った。

なぜなら、Sexy Zone松島聡氏の前例があったから。

2020年8月某日、何の前触れもなく、Sexy Zoneファンクラブ会員へ送られたメール・動画で、2018年末よりパニック障害の治療のために芸能活動を休止していた彼の復帰が発表された。

 

なので、どこかパニック障害は時間はかかるけれど治るものであり、岩橋くんもいつか復帰してくれると信じていた。

 

 

そう信じてやまなかった私は、喜び勇んでKing&Princeファンクラブページを開いた。

しかし、「アーティストメッセージ」は何も更新されておらず、文書でのお知らせ部分が更新されていた。

 

 

 

ちょっと待ってくれ。

何かおかしくないか。

 

 

岩橋くんが晴れて復帰するならば、きっと松島氏のようにアーティストメッセージが更新されて、そこでの報告となるのではないか。

なぜこの文書の部分が更新されているのか。

 

 

その違和感に気づいた時に初めて、

「復帰のお知らせ」の可能性の他に、

「脱退のお知らせ」の可能性があることに気づいた。

 

 

後者の可能性があることに気づいてからは、喜び勇んでいた気持ちが少し落ち着き、そのページにアクセスするのをためらった。

本当に脱退のお知らせだったとして、私は受け止められるのか?

 

 

でもやっぱりせっかちな性格には勝てず、開いた。

思いの外長い文章の中で見つけたのは、

「2021年3月31日をもっての、King&Princeからの脱退とジャニーズ事務所退所」の文字だった。

 

すごくすごく動揺した気持ちと、

「やっぱり」という気持ちになった。

ちなみに文書に添付されていた動画は、動揺がすごいので、この時点ではまだ観れていない。

 

私が感じた違和感は、間違いではなかった。

 

 

 

 

 

私は2020年夏頃にコロッとKing&Princeのファンになった新参者なので、厳密に言ってファンになってからは、岩橋くんがいるKing&Princeを見たことがない。

1stコンのDVDや「シンデレラガール」「Memorial」では、彼を確認することができたけど、私の手元にあって知ることのできる岩橋くんはそれだけだった。

 

 

 

 

岩橋担というわけではない私だけれど、岩橋くんが岩橋くんでいてくれるだけで良かったのに、と思う。

別にKing&Princeを辞めても「岩橋玄樹」の人生自体は続いていくわけで、岩橋くんでいてくれるであろうことに間違いはないけれど、そのままの岩橋くんでKing&Princeにいてくれるだけで良かったのにと思う。

 

きっとメンバーもファンも、いつまででも彼を待ち続けられただろうし、彼が復帰した時、笑顔で迎え入れられたと思う。

 

 

 

 

でもそう思う一方で、もし私が岩橋くんの立場だったら、今回のような決断をしていたかもしれないし、していなくても何度も頭をよぎったと思う。

 

自分が抱えている病気が、治したい気持ちはあってもなかなか治らないこと

パニック障害という病気は、なかなか傍目には「病気」だと分かってもらいにくいこと

自分のことで、家族やメンバー、友達、仕事関係の人々に迷惑をかけ続けていると感じること

アイドルであることを誇りに思っているけれど、その誇り、存在意義をなかなか感じづらい状況にあること

 

私の想像にすぎないけど、こういう精神状態にあると、やはり

「脱退」が頭をよぎるのも致し方ないとも思う。

きっとすごく辛いと思う。

 

しかも今回の脱退の何がつらいかと言えば、

彼が、とんでもない不祥事や犯罪を犯したとか、

King&Princeを抜けてでもやりたいことが見つかったとかではなく、

誰も責められない、「頑張って!」となかなかすぐには笑顔では送り出せない、

「病気の治療」という理由であること。

 

 

彼は文書の中で、

「僕の心の弱さから、皆さんとの約束を果たすことが出来なくなってしまった」と言っていたけど、これは彼の心の弱さとかではない。

むしろ心が強いから、自分の今の状況、メンバー、ファンのこと、諸々のことを考えて、今回のような決断ができたに違いない。

 

 

 アイドルを応援するって、自分の存在が認知されていない相手を勝手に応援するって、楽しいことやうれしいことのほうが圧倒的に多いけど、ごくたまにこういう風に、自分が全くあずかり知らないところでどんどん物事が決まってしまう、私たちは知らされて自分なりに咀嚼することしかできないという、どうにもやりきれないこともある。

それを今回、改めて実感した。

 

 

 

 

あくまでも私見だけれども、何年か経ってパニック障害を克服できた時、ひょっこり戻ってきてもいいんじゃないかと思う。

彼は「メンバー、ファンをはじめとするたくさんの人に迷惑をかけた」と思っているかもしれないけれど、少なくとも一ファンである私はそう思っていない。

 

 

 

 

ここまで一ティアラとしての思いの丈を綴ってきたけれど、私は彼の今回の決断を尊重する。

何より彼の人生だ。

 

しかもこれからはKing&Princeではなくなるけど、オスティアラではあり続けてくれるみたいなので、いつかどこかのKing&Princeのコンサート会場に彼が来てくれるなんてことがあれば、それも1つのハッピーエンドの形になるのかもしれない。