好きでいたい

好きなものを好きなように好きでいたい

正気ではない/先入観て怖いな

Mステを観た。

 

あの空間は異常だった。

正気ではなかった。ファンも嵐も。

でも、「正気ではない」と思ったと同時に直感的にこうも思った。

「アイドルとファンの関係なんて、そもそも正気じゃないのかもしれない。」

 

オープニングトークも、歌唱前のトークも若干硬くて、普通なら日曜日の緊急記者会見のほうが暗くて硬い雰囲気になるだろうに、やっぱり生放送でリアルタイムにファンに見られていると思うと緊張したのかな。

メンバーがいつも以上に「歌わせていただいて」とか「このような機会をいただけて」って言ってて、すごい低姿勢なのも伝わった。あの記者会見では堂々としてるように見えたけど、やっぱりファンの反応が気になるから、釈明ではないけれど、できるだけ早い段階で本来の仕事である歌手としての嵐を見せたかったのかなと解釈。

 

いやね、私があのMステの何が正気じゃなかったかと感じたかというと、2曲(「君のうた」と「感謝カンゲキ雨嵐」)のうちの2曲目の「感謝カンゲキ雨嵐」のほうですよ。

 

今までもMステとかなんならコンサートでも何回何百回と歌ってきたであろう、嵐初期の頃に作られた名曲のうちの1つです。

自分たちの名前がジャニーズらしからぬ漢字一文字の「嵐」というのを(若いころは)毛嫌いしてきたのに、それがなんかうまいこと言えちゃったみたいな曲名。

私も翔くんと同じように「泣きながら 生まれてきた 僕たちは たぶん ピンチに 強い」の部分が好きです。本当かどうかは専門家に聞くとしても、人間が(たいていの場合)泣きながら生まれてくるのにはこういう解釈の仕方もあるのかと。おそらく私も泣きながら生まれてきたであろうために、私の背中を押してくれる曲でもあるというか。

 

この曲を披露するうえで欠かせないのが、嵐とファンの間のコール&レスポンスだと思います。例えばサビの部分を抜粋すると

 

♪Smile Again~ ありがとう~ 嵐!/ Smile Again~ 泣きながら~ 嵐!/ 生まれてきた 僕たちは たぶん ピンチに強い Smile Again~ 君がいて~ 嵐!/ Smile Again~ うれしいよ~ 嵐!/ 言わないけど 初めての 深いいとおしさは 嵐♪

 

これです。この「嵐!/」の部分がファンからのレスポンス部分に当たります。

 

コンサートでこの曲を披露する機会はこれまでに数えきれないくらいありましたから、それだけファンもレスポンスしたことになります。

でも、いかんせんコンサート会場はバカみたいに広いので、嵐の発するコール部分とファンが返すレスポンス部分がかみ合わないことが多い。

「A・RA・SHI」にも同じことが言えるかと。

♪はじけりゃ Yeah!/  素直に  good!/ だからちょいと重いのは Boo!  That's alright!/ 時代を極める そうさ 僕らは Super boy!  We are cool!/  やなことあっても どっかで カッコつける やるだけやるけどいいでしょ? 夢だけ持ったっていいでしょ?♪

 

正確にいうと、この曲でのコール&レスポンスは、嵐のラップ番長である櫻井氏のラップ(=コール)に、他の4人のメンバーが返す(=レスポンス)という感じですね。

そしてファンは尊い5人のやりとりに何とか便乗しようと、4人のメンバーのレスポンスに紛れてレスポンスしようとするわけです(全くもって紛れていない)。

 

でも、このMステではいつもの感謝カンゲキ雨嵐ではなかった。

いつもMステの出演前になるとファンクラブ会員宛ての番組協力の依頼メールが来るから、恐らく感謝カンゲキ雨嵐を歌ったステージにいた人たちはほとんど嵐のファンであると思われます。(地方民と首都圏民の間の厚い壁)

 

 確かにMステなんかの音楽番組だと、バカみたいに広い会場のコンサートよりも、コール&レスポンスが揃いやすいのもわかります。それはそうだ。

でも揃い方が尋常ではない。声量もタイミングも。

何百人の人数であんなに声がそろうことあるんだ!?みたいな。

思わずテレビ越しに笑ってしまいました。「ハッハッハッハ!」って。「正気じゃねぇ!」って。(決してディスっていません。あんなに揃う気持ちはすごくわかる。)

 

 

そしてあの日はなんか嵐にもファンにも鬼気迫るものを感じました。

 

まず、君のうたで感激するわけですよ。東京フィルハーモニー交響楽団の素晴らしい演奏に乗せて歌う君のうたは、今まで聞いた中で一番良いと思った。

今回のことがあって私に、「嵐が何をしても尊いみたいなフィルター」がかかっているということを加味しても、良かった。

 

「あぁ、良かったなぁ・・・。」としんみりしているところに、あの感謝カンゲキ雨嵐。

まず、ファンの盛り上がりが尋常ではない。

一通り上記したような冒頭のラップ部分が終わった後は、大宮が

「砕け散った気分なら ためらわずに 怒りをヤワな自分自身に 向ける Wow Wow Wow」を歌います。

そのあとに、翔・雅・潤が「まるで一人ぼっちだと、嘆くそばで がれきに咲いた花が ユラユラ見てる」を歌うんですが、ここは当然歌っているメンバー(櫻井・相葉・松本)が1人ずつカメラに抜かれるわけです。

 

ですが。観覧されているみなさんが不自然なタイミングで異常な盛り上がりを見せている。不審者が乱入してきたのか?みたいな。

私はここで直感的に思いました。「大宮がなんかしてんな。」

ここで直感的にそう確信した自分に若干引いてる。(その後に全体が抜かれた時に、恐らくなんかしてたであろう大宮が確認できました。)そして、歌っているメンバーよりも、歌っていないメンバーの絡みに(おそらく)反応したであろう、あそこにいた方々にと握手したいくらいの仲間意識を感じました。

 

特に翔潤の熱がすごかった。

この2人はそもそもファンや観客をあおるのが好きな2人でもあると思うのですが、あのMステでは、いつも以上にあおっていた。

例えば松本くんはサビの最後の最後の一番いいところ「~言わないけど 初めての 深いいとおしさは 嵐」の「嵐」の部分をファンにマイク向けてました。

・・・え?そこは君が歌ってこそじゃない??

 

翔くんはわかりやすくラップに力が入っていた。

ラストサビ前のラップ「~~いつか靴底で踏みつけた Faithが 君に出会って 血を燃やす」の「君に出会って」の部分をアドリブで「みんなに出会って」って言ってました。

なんかもう、唖然。普段の歌番組でそんなこと言わないじゃんって。

 

そしてそのラップが終わった後の間奏で、メンバーが1人1人言葉を言ってたんですよ。

松本「ファンのみんな!これからも一緒に楽しんでこうぜ!」

二宮「まだまだ僕らと遊んでいきましょう!」

相葉「2020年まで前を向いて!」

大野「5人で走っていきます!」

櫻井「さぁ、同じ夢を見よう。Let's get the party together!!(ニュアンス)」

 

???

ここはコンサート会場ではないよ??ファンがいるってことで、普段のMステよりは若干ホーム感があるかもしれないけど、それでも公共の電波を使って全国のファンじゃない人も観てるんだよ??

って思いました。ファン的にはうれしかったかもしれないけれど、ファンじゃない人からしたら唖然、呆然だろうなって。

 

そしてその部分が終わった後、最後のサビを歌うんですが、なんかめっちゃくっついてる。右から二宮、松本、大野、相葉、櫻井で並んでて、ざっくり二宮・松本・大野チームと相葉・櫻井チームで分かれて、肩組んでとか体をぎゅうぎゅうに寄せてってしてたんですけど、ファンからしたら控えめに言って桃源郷ですね。

 

私、2017年のMステスーパーライブの嵐が特に好きなんですよ。

Doors~つなぐ~Love so sweetという曲順で、Love so sweetの最後のサビになったら、めちゃくちゃ紙吹雪が降ってくるんですけど(メンバーはその多さに若干引いてって感じ。私も初見でも今見ても笑ってしまう)、私がDoors、つなぐ、Love so sweetのそれぞれが好きなのもあるし、パフォーマンスもすごくよかった。

なので初見でも今見ても、その紙吹雪の多さに若干苦笑するとともに桃源郷かよ。」って突っ込んでる。

この間のMステはその2017年のスーパーライブに匹敵するくらい桃源郷だった。そして私はこのブログで、普段日常生活で使うことのない言葉であろう「桃源郷」を多用しすぎ。

 

松本くんは嵐の中でも末っ子ポジションで、外見からは想像しづらい天真爛漫さというか、まぁはっきり言うと天使なんですけど、彼が久々に末っ子してました。

(私的には)あんまりテレビ番組では末っ子な部分は見せなくて、相葉・大野のチームマイナスイオンの面倒を見てるって感じなんですけど、あのステージでは率先して二宮、大野を両側に抱えて両手を使って肩を組んでて、すごくうれしそうな笑顔してました。

私、彼よりも10歳以上年下ですけども、感無量。親のような気持ち。かわいかった。

そして智が松本くんの急なスキンシップにも笑ってくれたことにも涙。かわいかった。

ニノが普段めったにやらないスキンシップ(今回は体をぎゅうぎゅう松本くんに押し付けてました。(語弊感満載))をやってたのもかわいかった。(10歳以上年上の成人男性にかわいいを連発する私)

櫻井・相葉の櫻葉チームは二人でカップルのように仲睦まじそうに肩組んでました。最後に智が「引き続き嵐をよろしくお願いします!」って言って、みんなで頭下げた時に、二人がお互いの背中にがっつり腕をまわしてたのが見えました、ごちそうさまでした。

 

番組の最後の最後で並木アナが「嵐のみなさん、今日はいかがでしたか?」ってふる、恒例のやつがあるじゃないですか。そのときに松本くんが「今日は歌わせて頂けて良かったです。ほんとに感謝してます、この機会頂けて。」って言ってました。すごく、歌いたかったんだなって、ファンに元気な姿見せたかったんだなって思いました。

 

今すぐに活動休止発表前のように、純粋に楽しく嵐をみるのは難しいかもしれないけど、活動休止までの時間を無駄にしないように、いつまでも仲良くバカやってる彼らを目に焼き付けておきたいなって思いました。

Mステが終わった後に「嵐、今頃楽屋でわちゃわちゃしてんのかな~」とか「今頃みんなで乾杯してんのかな~」とか妄想している自分、平和。

 

 

で、この1週間、先入観て怖いなとも思いました。

嵐が活動休止発表してから初の生放送出演ということで、嵐のメンバーはどんな感じなのかなって気になったと思います。少なくとも私はそうだったし、全国のMステを観てた皆さんもそうだったと思います。

 

で、そういうことが頭にありながらMステを観てるもんだから、どことなく嵐の表情が暗く見える。メンバーがお互いにいつもよりも少しだけよそよそしく見える。

仮に嵐の表情が暗かったとしても、メンバー間がよそよそしかったとしても、私にはどうにもできないことなんですけど、やっぱり気になりました。

 

そして一緒にMステに出演してたジャニーズWESTも表情が硬かったように見えました。先週までは先輩と一緒の回のMステに出るってことを意識、緊張してたかもしれないけど、そこに約1週間前に活動休止を発表されるわけですからね、どのように接していいのかわからないというのがさらにのっかったと思います。

実際はそんなことなかったとしても、硬く見えるわけですよ。こちら側に一個「活動休止という決して前向きではない選択をした嵐」という眼鏡というかフィルターがかかってしまっている以上。

だって、Mステ前に放送されたVS嵐もMステ後の嵐にしやがれも(きっと活動休止の発表がなければいつものように見えただろうけど)表情が硬く見えました。いやぁ、先入観って良くないね。今後の貴重な嵐の活動のすべてを先入観をもって、実際以上に暗く、硬くとらえてしまいそうで怖いなぁ、いやだなぁ。稲川淳二

 

 

最後に、ジャニーズWESTのみなさん。

寒い中、半ズボンのハッピでのパフォーマンスお疲れさまでした!あくまでも私的には曲は「・・・う~ん?」という感じでしたが、みなさんの気合、プロ根性でのパフォーマンスに敬意を表します!!チューリップみたいな振り付け(伝われ)可愛かったです!

小瀧くん推しの私的には「描いた人生これだっけ 語った将来これだっけ」のツインタワー(藤井•小瀧)にふぉぉぉぉ!!ってなりました!

そして一番言いたいこと……

 

生足ごちそうさまでした!!