好きでいたい

好きなものを好きなように好きでいたい

幸せなため息をつきたい 2019Summer

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ちょっとこの夏は映画ライフがスローペースになりそうな予感がしています。

なんせ7月に観に行った映画が1本だけ。

これまでの映画記事の映画の本数からいって、月1本ペースで間に合うはずがない。

なのにこの夏はどうにもこんな感じでぬるっと映画ライフが再開しました。

 

 

まぁね、大学4年生の夏休み、映画以外にもやることはたくさんありますよ。やらなければいけないこともたくさんありますよ。

観に行きたい映画が少ないことはむしろラッキーに捉えるべきかな??(無理やり自分を落ち着かせる作戦)

 

 

 

 

「天気の子」

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前作「君の名は。」から一気にその名を全国に知らしめ、今作の期待値がよくも悪くも爆上がりしてしまった新海誠監督の最新作「天気の子」です。

 

私、前作の「君の名は。」は当初観るつもりはなかったものの、あまりにも世間が「やばい」「面白い」「絶対に観るべき」みたいにあおるので、それにまんまとつられて観に行きました。前作の感想としては、その前評判のようにストーリーも確かに面白いと思ったんですが、それ以上に印象に残ったのは、新海誠作品の映像の美しさと大ヒットしたRADWIMPSの「前前前世」でした。

 

 

そして最新作の「天気の子」を観に行ってやっぱり特筆すべきだと思ったのは、やっぱり新海誠作品は映像がめちゃめちゃに美しいなということと、RADWIMPSの作る楽曲の素晴らしさでした。

特に今回は「天気」をテーマにしていて、映画の中のほとんどのシーンが雨だったので、その映像の美しさがより際立ちました。アニメーションで雨や水たまりをみているはずなのになんでだろう、実写を観ているかのような印象を受けました。それほどにやっぱり新海誠作品の作画には絶大な信頼を寄せるに値するなと思いました。映画代の8割をその映像の美しさに払ってもいい。

 

 

また、私は常々言っていますが、アニメ作品で声優ではない、有名人の方が吹き替えをすることがとても苦手です。その人がどうこういう問題ではなく、何をどう頑張ってもそのキャラクターの声ではなくその有名人の声に聞こえてしまって仕方ないという私の問題なんですけど、今回も主人公の帆高と陽菜の吹き替えをする新人俳優2人以外に重要な役を小栗旬氏と本田翼氏が務めていたんですが、知ってはいたものの、やっぱり小栗旬と本田翼でした(涙) そのキャラクターを観ていると、そのキャラクターの顔と小栗旬及び本田翼の顔が交互に浮かんでくるんですよ…。

 

 

今回も映画に関わるほとんどの楽曲はRADWIMPSが担当していたんですが、たぶんCMなんかでよく耳にしたのは「愛にできることはまだあるかい」と「グランドエスケープ」だったと思います。

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私は「愛にできることはまだあるかい」はもちろんですが、「グランドエスケープ」がめちゃくちゃ良かったと思います。これを歌っているのはRADWIMPSではなく、新人歌手の三浦透子さんという方なんですが、なんだろうサビの部分で三浦さんの声だけじゃなくて合唱チックになってるのがとてもよかった。私、J-POPを合唱で歌う&歌われるの大好きなんです。実際に私の中高の文化祭などの合唱もMONGOL800の「あなたに」とかコブクロ×絢香の「WINDING ROAD」なんか歌いました(聞かれていない情報)

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 もうこの曲をCMで聴くだけで高揚感がやばいのに、実際に劇中にこの曲を聴いた時の興奮ったらない。「最高」の一言に尽きる。曲自体は短いんですけど、だからこそこの曲を集中して大事に聴けるんだと思います。

 

 

ストーリーとしては、最後は「背徳感のある恋」って感じで終わったんじゃないかなと思います。陽菜は世界の天気を司どる、いわゆる晴れ女なわけなんですけど、陽菜が雨から晴れになるのを願うほどに陽菜の体は弱るというか、まぁ言ってしまえば、陽菜はこの世界の天気を正常にするための「人柱」なんですよ。陽菜がこの世界から姿を消す代わりに、雨ばかりの天気が正常に戻る。でも陽菜のことが好きになってしまった帆高はそれは納得できない。例えもう2度とこの世界が晴れないとしても、帆高は陽菜と一緒にいたいんですよ。ということで、陽菜が天界?から下界?に戻ってきた代わりにそこから3年間、日本は1日も雨が止まず、例えばレインボーブリッジが半分以上水につかるくらいになりました。という最後でした。

 

この映画を観に行く前の日の「news zero」で新海誠監督が「映画の中で、政治的に報道的にも言ってはいけないような内容がある。でもそれって本当に僕たちが思っている事なんじゃないのか」みたいなことを言われていたんですが、それは「陽菜が人柱になる代わりに世界の天気を正常に戻す」ことだったんじゃないかなと思いました。

たたでさえ最近の日本のみならず世界は異常気象だ異常気象だ言われてますけど、科学的に信じられないとしても、仮に誰かを人柱として天に捧げることで異常気象がおさまるのなら、大声では言えないにしても「世界のためには1人くらいの犠牲は仕方ない」と思う人もいるんじゃないでしょうか。もしかしたら私もそういう状況になったら思ってしまうかもしれない。それが人間だと思います。

 

 

あと、陽菜の(この映画の中での)唯一の家族である凪という小学生の弟がいるんですが、この凪が爆イケでやばい。通学バスの中で順番に2人の女の子をはべらしてる。小学生にしてすでに元カノとか作っちゃってる。そのくせしてお姉ちゃん思いで、もうやばい・・・。齢21にして、アニメの中とはいえ、小学生の男の子にときめいている私やばいでしょ・・・。いや、アニメの中だからこそなおのことやばいのか・・・?

 

 

また、前作の「君の名は。」で声優を務めた神木隆之介氏と上白石萌音氏がしれっと出てきて、ちょっとだけびっくりしました。神木隆之介氏はわりとすぐに分かったんですけど、上白石萌音氏はエンドロールに名前が出てきて初めて知って「えっっっ!?」ってなり、自分なりに記憶をたどってたぶんあれかなととりあえずの着地をしました。

 

次回作は今作よりは、世間のプレッシャーも落ち着くと思うので、また新海誠ワールドをお待ちしています。あの美しい世界をまた観たいです。

 

 

 

 

「ペット2」

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癒しでした。

これは完全に、暑さでやられた頭を癒しに行くために観に行ったといっても過言ではない映画でした。

 

 

 

元々は前作を知らないので観るつもりはなかったんですけど、この最新作「ペット2」が公開されるので、その公開日に前作の「ペット」をテレビでやってたんですよね。

…そんなの観るしかないよね。そんなの素通りできない。

 

まぁ、最初は半信半疑で前作の「ペット」を観始めたんですけど、意外や意外、これが面白いのよ。

なんだろう、何が面白いって具体的に言えないんだけど、この映画における主役であるペットたちのキャラがそれぞれしっかりしてたし、何よりも私にとっては珍しく声優がよかったと思います。

元々この「ペット」シリーズの日本語吹き替え版の声優はバナナマンが務めていることは知っていて、私の苦手な、有名人が吹き替えしているパターンで、しかもそれを知っていて観るというパターンだったんですけど、なんか嫌じゃなかった(偉そう)

 

 

第1作の「ペット」は主人公(犬だけど)のマックスと新たな同居人(こちらも犬だけど)のデュークが最初は反発しあってたけど、なんやかんやを経て最後は仲良くなるっていう、まぁストーリーとしてはありきたりといえばありきたりなんですけど、なんせマックスの声がバナナマンの設楽氏で、デュークの声がその相方の日村氏だから「この2人が仲悪いとかありえないから」とかいう、いつものバナナマンを重ねてしまって、最後は絶対にこの2匹は仲良くなるという謎の自信を持ちながら観てました。そして案の定そうなりました。声優の仕事中に彼らの普段の姿重ねるとか言語道断だよね。それが私は普段どうしても苦手なのに、今回はそうすることでなぜか安心して映画を観られました。

 

 

まぁちょっと前作の話が長くなってしまったんですけど、こういう感じで前作が思いのほか面白かったので、観るつもりはなかったけれど少しの期待をもって、8月最初の映画館に行きました。

 

 

 

 

今回はマックスとデュークの飼い主のケイティが結婚し、息子のリアムが生まれるというところがこの話の鍵なんですが、私が何よりも言いたいこと。

 

リアム激かわ。マジでかわいい。

なんで外国のアニメーションの赤ちゃんってあんなにかわいいんだろう。

 

 

マックスは当初マジで、赤ちゃんで言葉も話せない、マックスたちをまるでおもちゃのように扱うバブちゃんリアムのことは正直好きではなかった感じなのですが、リアムが言葉を話せるようになり素直に「マックス大好き」とか言い出すようになったらもう大変。急にリアムへの愛情を爆発させる。

もうリアムのことが心配で仕方ない。リアムもリアムでいつも一緒にいるマックスとデュークの真似ばっかりするから、お菓子を犬食いしてみたり公演の砂場に穴を掘って何か隠してみたりするんですけど、またそれがマックスたちはかわいくて仕方ないんですよね。

世の中の危険なもの、汚いものをリアムに見せたくない、触れさせたくない、リアムのことは自分が守らなきゃという使命感に満ち溢れていて、もうすぐに迫った幼稚園入園が受け入れられない。

正直私もマックスの気持ちはわかるところがあって、私の2人いる妹のうちの7歳離れている1番下の妹に関しては若干そういうところがあります。彼女の人生にこれまでもこれからもずっと付き添っていくことは無理なので諦めていますが、できる限りの世話を焼いてあげたいし、いつまでもかわいい妹でいてほしい。何よりも彼女はもう中3なのにいまだに赤ちゃん扱いしてしまいます。彼女も一応の抵抗は見せますが、私があまりにもしつこいので最近では彼女のほうが大人になっていて(?)、私の赤ちゃん扱いに付き合ってくれます(ダメな姉)

 

 

まぁ話を戻しますけど、そうしてマックスとデューク(主にマックス)はなんやかんやあって、最終的には「かわいい子には旅をさせよ」みたいな考え方になって、笑顔で(犬だけど)リアムの幼稚園初登園を見送ります。

 

 

 

ちょっとマックスを成長させたなんやかんやのことを説明するのは難しいし長くなるのでしませんが、私がまたもや何よりも言いたいこと。

 

七面鳥ゲロ怖。マジで怖い。

アニメーションだし、スクリーンの中から出てこないって知ってるけど、でも私がビビったくらいにめちゃくそ怖かった。全然かわいくない。

気になる人は予告編にちらっと映ってるので確認してみてください。目が完全に据わっている。鳥の目ではない。

 

 

あと、前作の「ペット」ではマックスとデュークと同じアパートに住むその仲間たちが協力して困難に立ち向かうって感じだったんですけど、今作ではほぼマックス・デュークチームとその仲間たちチームがほぼ別行動で最後の最後でちょろって協力するって感じでした。まぁ今回はマックスが精神的に成長するっていうのが大事なポイントだったから、これはこれでアリなのかな?

 

 

あ、あとこの映画を作ったイルミネーションという会社はあのミニオンシリーズを手掛けている会社でもあって、もう制作会社をミニオンがテンション高く言ってしまっているところからお分かりだと思うんですけど「ペット2」本編が始まる前に何の前触れもなく、いきなりミニオンのショートムービーが始まったのにはマジでびっくらこいた。

キャラメルポップコーンをそれまで機械のように口に運んでいた私の手が止まって、10秒くらいスクリーンを凝視していた。え?私今から「ペット2」を観るんよな??

 

 

思い返せば去年のクリスマスあたりに、同じくイルミネーションが手掛けた作品で大泉洋氏が吹き替えをした「グリンチ」を観に行った際にもミニオンのショートムービーがあったことを思い出しました。でもあれは事前に予告があったというか、ミニオンのショートムービーも同時上映するよ!って映画の予告編で言ってたような気がするんですよね。

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まぁミニオンは面白かったしかわいかったのでいいですけど、イルミネーションのミニオンごり押しがすごくてびっくりというか一周回って笑ってしまうという感じでした。

 

 

私は祖父母宅に犬がいたことがあって、もう死んでしまっているんですけど、自分の中でのペットとのかかわりはその程度で、これまでちゃんとペットを飼ったこともなければ特に飼いたいと思ったこともないんですね。

でもこの「ペット」シリーズが面白かったし、行動に移さないまでもペットたちはこんなこと考えてるのかなとかいうちょっと映画に触発されすぎなことを思ったので、たぶんこれから先の人生も飼わないと思いますけど、これから散歩してるペットたちとかに道で遭遇するのとかが楽しみになりそうです。まぁ本当に自分がペットを飼っていて、映画みたいなことをされたら怒り心頭だと思うけどね…まさに知らぬが仏だと思うけどね…

 

 

 

 

 

 

 

「ライオン・キング」

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「ライオン・キング」日本版本予告

私が今年、勝手にディズニー実写化三部作と名付けていた、最後の3作目の映画を観てきました。そうです、「ライオン・キング」です。

 

 

実は私はこの5月に劇団四季の「ライオン・キング」を鑑賞したので、そこで内容は予習済みでした。幼き頃のシンバ役とナラ役の子役たちがかわいい&プロでビビりました…。

 

 

予習はそれでやめておけばよかったのかもしれない。

しかし私は「ペット2」の時同様、タダで得られる利益はできるだけ得たい人間なので、今回の映画「ライオン・キング」公開記念と銘打って放送されたアニメ版の「ライオン・キング」を見逃すわけはないですよね。

しっかりと観ました。アニメのシンバは超かわいかった。

 

 

 

そのせいですかね、なんだろ、実写化を超える実写化「超実写化」を謳ったはずの今作でしたが、そこまで感動しませんでした。

私なりに私が思ったよりもそこまで感動しなかった理由を考察してみたんですけど、たぶん人間が1人も出てこなかったからですかね(?)

 

 

 

いや「ライオン・キング」なんだから、人間が出てこないのは当たり前だろ、動物だけで始まって完結する話だろ、むしろ人間なんか出て来ちゃったらとんでもない問題起こすわっていうご指摘は百以上も承知なんですが、動物しか出てこないからこそ、なんかBBCNHKの動物ドキュメンタリー観てる気持ちになりました。

私、観てる時は実写だと信じて疑ってなかったし、あほみたいに「実際の動物をどうやって動かして撮影したのかなー」とか思ってたんですけど、公開日に観に行ったんですが、その日のnewszeroで、今回の「ライオン・キング」は全編CGって言ってました。そりゃそうだよな、あほか私。実際の動物がしゃべらなくても、あんなに人間の意図に沿う動きをするわけないだろうが。だから動物は面白いんだろうが(急に話が壮大)

 

 

なので映画「ライオン・キング」を観てるっていうよりは、その映像がリアルなだけに動物ドキュメンタリーを観てる気持ちになってしまったのが、想像よりは感動しなかった原因かなと思います。あと、言うまでもないですが、私が劇団四季に飽き足らず、アニメの「ライオン・キング」も観てしまって、あらすじをばっちりすぎるほどに脳に叩き込んでしまったのも原因だと思います。ストーリーを全部知ったうえで観てるから、このあと何が起こるんだろうっていうハラハラ感がまるでない。まぁそれで安心して映像の美しさに浸れたところもありますけどね。

 

 

あと、これは私、ディズニーやっちゃったかなと思ったんですけど、アニメ版の時には特に思わなかったけど、CGであってもほぼ実写みたいな完成度の映像になっちゃうと、どうしても食物連鎖上、食う食われるの関係にいる動物が仲良く共存してる画っていうのがどうしても違和感なんですよね。その極めつけが、シンバのパパのムファサと代々プライドランドの王に使えてきた一族の鳥?のザズーですよ。

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実写版でのムファサとザズーの2ショットが見つからなかったので、シンバとザズーの2ショットですが、ね、違和感じゃないですか?これ「ライオン・キング」じゃなかったら完全に今から子ライオンが初めての狩りに挑戦する瞬間を切り取った写真でしょ。

 

アニメ版とか劇団四季ですでにその関係性は知っていましたが、実写で観ると、ライオンを目の前にしても動じずにむしろ自分から世話を焼きにいってることが信じられない。これはサークル・オブ・ライフじゃないでしょ。

逆に(?)、このおかしな関係に慣れたら、あとはすんなり受け入れられると思います。いくらザズーとライオンたちが普通に会話したり、イボイノシシやミーアキャットたち捕食される側がライオンたち捕食する側と協力してハイエナを追い払うっていうストーリー展開にもすんなりついていける。

 

 

あと、アニメ版ではやっぱりカラフルなので分かりやすかったんですが、なにせ今回の映画はリアリティを追及しているので、どうしてもどのライオンも同じに見える。たてがみがあるかないかくらいが見わけのポイント、すなわちオスかメスかだけ見分けられる。オスとオスとかメスとメスの見分けは至難の業。なので、この物語において重要な登場動物であるムファサとその弟・スカ―の見分けがつかなくてマジで困りました。

アニメ版ではしっかりたてがみの色を分けてくれたので一目瞭然だったんですけど、当然ながら実写の世界にたてがみが赤とか黒のライオンなぞいるわけもなく、なんとなくスカ―のほうがやせてるかな、ムファサのほうががっしりしてるかなって感じ。

 

 

 

なんかこんな風に言うつもりはなかったのにわりとボロクソ言ってしまった感じになりましたが、それでもやっぱりディズニー映画は音楽がいいな!

やっぱり最後は褒めて終わりましょう!(めちゃくちゃ偉そう)


早く王様になりたい (ライオン・キング)


JAPANESE - The Lion Sleeps Tonight 実写版『ライオン・キング』サントラ日本語版 The Lion King (2019)

 

 

 

 

 

 

「ダンスウィズミー」

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映画『ダンスウィズミー』本予告【HD】2019年8月16日(金)公開

はい、もう認めます。

私、ミュージカル映画、好きです。

もうこれは認めざるを得ない。

それくらいに最高でした。

 

 

てかこの映画ももともと観るつもりではなかったんですけど「天気の子」とか「今日も嫌がらせ弁当」なんかの映画を観に行くと、その前の新作映画の予告編で幾度となく出会ったんですよね。

もう私ちょろい消費者なので、最初はマジで観るつもりなかったけど、単純接触効果なのか、いつの間にか観るつもり映画リストに加わってました。

 

 

まずね、この映画を観る上で私の中で結構大事なポイントだったなって思うのは、この映画の中で使われる歌が基本的に日本語だったことです。

これまでにも何度かミュージカル映画は観てきてるんですけど、海外の作品が多くて、そうなるともちろん劇中歌は英語で歌われますよね。それでももちろん楽しいんですけど、今回の映画の劇中歌みたいに日本語で歌ってくれると歌詞の意味も分かるし、それが自分も知ってる歌だったらなお最高。だって人の迷惑にならない声量で映画の最中に一緒に歌えるもん。ミュージカルシーンを観て私の気持ちが最高に楽しくなってる時に、自分でできるだけ小さな声で一緒に歌えるのは最高。楽しさ倍増どころじゃない。

 

特に私がお気に入りかつ初めて知った曲はこれらです。


Orange Pekoe - Happy Valley ~ Love Life @ The 35th JGTC [HD]


1991 山下久美子 - Tonight (星の降る夜に)

映画の中ではミュージカルシーンに使われている曲なので、この動画よりもちょっと、いやだいぶテンション高く使われていますが、またそれがいい。

てか三吉彩花氏が歌って踊るのが良い(結局それ)

 

 

「ハッピーバレー」は、この映画のテレビCMでもよく使われていたオフィスでのミュージカルシーンで使われた曲です。もうこのシーンは観ててめっちゃくちゃ楽しかった。お初にお耳にかかる曲でしたけど、そんなことどうでもよくなるくらいに良いシーンでした。

と同時にこのシーンで恐ろしかったのが、ミュージカルシーンでは会社のみんなも一緒に楽しく笑顔でミュージカルしてくれたのに、実はそれは三吉彩花氏演じる静香の妄想?で、実際はみんな、いきなり踊り狂い始めた静香にドン引きでしたよって感じでした。楽しい楽しいミュージカルシーンからそのシーンになった瞬間、控えめに言って地獄。ただ観ているだけの私ですら地獄を感じたくらいなので、その張本人の静香はどうだったんですかね、一周回って天国ですかね(?) その地獄シーンになった瞬間、思わず目をそらしてしまいました。映画を観に行ったのに、別にホラーシーンではないのに(ある意味ではホラー)、スクリーンから目をそらすなんて言語道断ですよ。でもあの地獄シーンでは私が目をそらさないと、私が静香の代わりにメンタル的にたぶん死んでしまうところでした(?)

 

 

「Tonight 星の降る夜に」は映画のド頭で歌われた曲でもあり、映画本編の最後の大事なミュージカルシーンでも使われた曲でした。これまたお初にお耳にかかる曲でしたけど、シーンもシーンだったし、めちゃくちゃロマンチックでした。映画の展開的に、市民会館のステージにいきなり二人の女の子が上がってミュージカル始めちゃったよっていうこれもまたなかなかヤバめなシーンだったんですけど、総じてミュージカルが素晴らしかったので、多分本来ならあっけにとられるはずの観客がスタンディングオベーションしてました。そりゃするよね、はい納得。

 

 

そしてこの映画で私のド肝を抜いてくれたのが、chay氏でした。chay氏は三吉彩花氏とやしろ優氏の目指せ札幌!東北珍道中に新潟から参加して、道中のお金を稼ぐために東北各地の道端でひたすらにキャンディーズの「年下の男の子」を歌います。ここまではいい、愉快なコンビにひとり加わって、これまた愉快なトリオになった感ある。

ところがどっこい、聞いて驚くなよ、chay氏のほんとの目的は、かつてインディーズユニットを組んでいてお付き合いしていた元カレが、別の彼女と挙げる結婚式に、呼ばれてないのに余興としてトリオで乗り込んで、ウェディングソングと呼ぶにはなかなか狂気のこちらを歌うためでした。


Sugar ウエディング・ベル

私はこちらの歌も知らなかったので、最初はほんとに普通にウェディングソングかと思ったんですよ。でも聞いていくうちに、歌詞を聞くうちに、ちょっと雲行き怪しい。何よりもメインで歌っているchay氏の様子がおかしい。

 

で、そこでchayの存在に気づいた新婦の一言で一瞬ですべてを悟りますよね。

「おめえ、接近禁止命令出てんべ!(ニュアンス)」

 

恐ろしい。ただひたすらに恐ろしい。

状況を整理すると、どうやらchay氏は拗れた別れ方をしてしまった彼氏のことが忘れられずストーカー化してしまって、その元カレと彼女(=新郎新婦)の披露宴に乗り込んでめちゃくちゃにしてやりたかったみたいです。

もうね、最終的にはchay氏は使ってたギターを振り回すわ、ウエディングケーキをぶち壊すわ、挙げ句の果てにはケーキ入刀のナイフで新郎新婦を襲おうとしましたからね。私はついさっきまで楽しい楽しいミュージカル映画を観てたはずなのに、いきなりサスペンス映画になるかと思った。

 

 

あと、今更なんですが、主演の三吉彩花氏と助演のやしろ優氏のコンビネーションが良かった。勝ち組OLの三吉彩花氏といわゆる負け組?のやしろ優氏。普通に生活してたら絶対出会わない二人がひょんなことから(ありがちな設定)行動を共にしていくにつれて、だんだんと仲が深まっていくのがわかるし、順調に仲良くなるだけじゃなくて、時にはなかなかの仲違いをしていきつつも結局はそれも含めて仲良くなるのが良かったです、兎にも角にも良いコンビネーションでした(語彙力)

 

 

 

映画を観終わり家に帰ってきて、映画終了直後の興奮からいくらか冷静になってみると、静香は結局ミュージカルしちゃった日から一日も出社せずに退社して、やしろ優氏とミュージカルスクール水着を立ち上げたけど、一見仲良さそうに見えて静香のミュージカルにはドン引きしてた会社の人とはどうなったのかなとか、静香がミュージカルしてしまったせいで、ほうぼうに迷惑をかけその分の損害賠償は払えたのかなとか気にはなりだしたらきりがないことがたくさんあるんですが、映画終了直後の私の顔が人様にはちょっと、いや決して見せられないほどニヤケ倒していたのがすべてだと思うので、もう何も気にせずにあの映画を受け入れて余韻に浸ります、終わりよければ全てよし!

 

 

 

 

「引っ越し大名!」

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映画『引っ越し大名!』予告90秒 8月30日(金)荷造り開始!

 なんかこれまでも知ってたつもりだったけど、改めて星野源ってすげえな。

それをこの映画で実感したような気がします。

 

 

例えば、星野源演じる片桐春ノ介が、この物語の軸であるお国替えに伴う引っ越しを取り仕切る引っ越し奉行に任命された時。

春ノ介はそれまでは書庫番として、ほぼ書庫に閉じこもっていたから、ここで急に奉行とか任命されても困るんですよね、聞いてねーしみたいな。しかも金がない、スキルものないのに引っ越し奉行とかちょっと待ってくれよって感じなんですよ。

 

いざ、映画の中でお国家老だったかな?の松重豊氏に「お主を引っ越し奉行とすることにした。」って言われた時の「…へぇ?」って言い方がめちゃくちゃリアルだった。星野源として片桐春ノ介を演じてるって感じじゃなくて、そこに片桐春ノ介が存在していて、引っ越し奉行に急に任命されてガチで困ってますよって感じがしました。これは言葉では伝えられないと思うので、星野源の演技力のすごさ、リアルさが知りたい、感じたい方はぜひ映画を観ることをおススメします!(急にステマ

 

 

あと、最終的に春ノ介とイイ感じになって夫婦にまでなってしまう、高畑充希氏演じる於蘭がいるんですけど、まぁ美人ですよ。

最初は春ノ介は、於蘭の亡き父であり、引っ越しの名手の知恵を借りようとして於蘭と協力するんですけど、まぁもともと美人だから春ノ介が近づく前に、まぁ当然っちゃ当然ですけど、他の男たちがモーションかけてるわけですよ。そして特に相手にされない。そこでそんな相手にされなかった男のうちの1人で、春ノ介の幼馴染の鷹村(高橋一生)が於蘭のことを「笑った顔がかわいいおなごは山ほどおるが、怒った顔も美人のおなごはそうそうおらぬ。その点、於蘭殿は怒った顔も美しい(ニュアンス)」っていうんですね。

 

私、映画を観ながら思わずハッとさせられましたよ、同じおなごとして。

笑顔がかわいい女の子がモテるとか好かれるっていうのは、おなごである前に人間としてよくわかるし、笑顔でいる人は好印象っていうのはそう思うんですけど、ほんとの美人はすでにそのもうひと段階上に行ってて、怒った顔も褒められるのかよ…、そりゃ私が同じスタートラインに立てないはずだわ‥(スーパーおこがましい) そりゃそうだわ、たぶん私が怒ってる顔とかガチで怒りにまみれてるから、お世辞のお世辞にも(?)かわいいとか絶対言えない顔だもん。そこはね、きちんと自覚してますよ(ここは謙虚)

 

 

また、映画の終盤で西村まさ彦氏演じる(役名忘れた)、結構偉い感じの役人が謀反?を起こそうとして、まさに引っ越しの大名行列??中のミッチー(及川光博氏、藩主役)を忍び的な人間を雇って襲おうとするんですね。そこはまぁ物語の流れ上、星野源氏や高橋一生氏たちが立ち上がって逆に返り討ちにしてやるんですけど、まぁまぁバイオレンスでした。それまでの割とコメディ的な展開からはちょっと想像できないバイオレンスさでした。血こそほぼ出てないものの、めっちゃ刀で斬りまくってるし、音がなんかやけにリアルだし、私、もともとビビりな上に急にそうゆうシーン来たので、もうちょっとスクリーンを直視できませんでした、目を両手で覆ってました(映画を観に行った意味)

そしてまさかの窮地を救った返り討ちテクとして、引っ越しの家財道具の中にあった伊万里焼の皿を手裏剣みたいにしてたから、そこで急に笑う。もう私、忙しい。しかもその伊万里焼の皿は、ちょっといけすかない気に食わない役人のコレクションだったから、すっきりしました笑

 

 

最後に、引っ越しにかかる費用削減のために、一部の武士に武士を辞めてもらい、帰農してもらったんですよ。そうしたら、その元武士たちは藩には関係ない人たちになるので、引っ越しにはついて行かず、その土地に残ることになるので、引っ越しの道中でその人たちにかかる予定だったお金が浮くし、引っ越し先の藩では石高が半分以下に減らされることになっていたので、元の土地に残ってもらえれば、さらに減らされた石高分ん助かるじゃないですか。

で、時は早15年たち、ようやく3回目の引っ越しで石高がもとに戻ったんですね。そこで春ノ介は苦肉の策で帰農させた元武士たちを迎えに行くんですが、なんとびっくり何人か元武士たちは武士に戻らず、切り開いた田畑を守っていくために百姓として生きるっていうんですよ。最初こそ、春ノ介も私も驚いてたんですけど、15年の間に帰農した元武士たちはきれいな棚田を開いていたんですよ。その光景をみて、春ノ介も私も納得得ざるを得ない。そりゃ藩の勝手で武士だったのを百姓になってくれって言われて、悔しいながらも必死に開墾してきたのに、今度もまた藩の勝手で開墾した土地を捨てて武士に戻れですもんね。そりゃそうは問屋が卸しませんよ。

 

 

私は水戸黄門とかのザ・時代劇はどうにもとっつきにくくてあまり観ないし、興味もないんですが、今回の映画は時代劇ではあるけど、引っ越しというある1つのテーマに絞られたからか、意外と面白く、時代劇コメディとして観られました。

 

 

 

 

 

「五億円のじんせい」

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かつて五億円の募金で命を救われた少年の命の本当のねだん/映画『五億円のじんせい』予告編

オラ、望月歩が好きだ。

それだけでこの映画を観に遠出したみたいなところが半分くらいある。

もう1回言うが、オラ、望月歩が好きだ。

 

 

 

かつて心臓移植が必要な病気であることが発覚し、善意の募金5億円でアメリカにわたり、見事心臓移植が成功して今日17歳になるまで生きてこられた、いい子のみらいくん。かつて善意によって救われ、生かされているみらいくんはそんな自分にできる恩返し、自分がやりたいこととして、将来の進路は医学部に進んで医師になることです。

 

 

 

 

と美談で終わればわざわざそんな映画観に行かないでしょうよ。美談で終わりそうなところが美談で終わらないから面白いんでしょうよ、わざわざお金払って映画を観に行くんでしょうよ。

 

みらいくんはいい子の高2だけど「みなさんの募金によってみらいは生かされてるんだからね。」とみらいくんへ少々過保護で周りの人への感謝を忘れないママと、かつてみらいくんの手術代をまかなうための募金に協力して、元気になった今も彼をみんなで見守っているというスタンスの商店街の人々からの期待に最近疲れ気味なんですよ。

もちろん命を救ってもらったことに感謝してないわけじゃないけど、そもそも好きで病気になったわけじゃないし、病気が発覚した頃の6歳の自分が5億も募金してくれなんて頼んでない。なのに僕は一生世の中に感謝し続けなきゃいけないのか。顔の見えない誰かへの恩返しとして、将来はみんなが望むような進路に強いられなきゃいけないのかと、もう爆発寸前まで来てるんですよ。

でまぁ高2の夏休みに入ったころにその気持ちが抑えきれなくなり、死のうとするんですけど、仮名で顔もさらしてないツイッターでそのことを宣言したらあるフォロワーから、5億円で救われたみらいくんであるとなぜか特定されて「人間が一生に使う金額は2億100万円、人間が一生に稼ぐ金額は2億300万円で、おまえの人生はすでに5億の借金を背負っている。それを返してから死ねよ。」となかなか無理ゲーなことを言われます。それが頭に来ちゃったみらいくんは5億稼いでから死ぬことを決め、ありとあらゆる手段で金を稼ごうとします。鉄板として宝くじにもすがりついてみるし、高額だけどその分もちろんやばそうなバイトにもいくつか手を出します。

でもなぜかやばそうなバイトの数々で人に救われたり、人にいろいろ学んじゃう。なんか夏休みの社会科見学みたいな展開になっちゃう。

そして最後の最後には忘れかけていた宝くじがまさかの1等当選して、見事夏休み中に5億稼げました、さぁ後は死ぬだけですっていう願ってもない展開を迎えます。

でもいざ死のうと思ったら、まぁちょっとまさかの展開が待っていて、みらいくんは死ぬことを思いとどまり、その代わりと言っては何ですが、前に「死にたい」という相談を受けた学校の後輩の自殺を思いとどめようとします、という終わりでした。

 

 

 

なんとまぁ私の説明が稚拙なのでこの映画の魅力が分かりにくいと思うのですが、何はともあれ観てほしい。

キャッチコピーとかストーリーを聞くとなかなか重めのテーマだなと思うのですが、重めなテーマだけどテンポが良く、マンネリせずに観られたと思います。誰かが命の重みを説教することもないし、誰かがみらいくんの行動を止めるわけでもない。本当にみらいくん自身が経験を通して、自分の命の価値やできることを見つめていくという展開でした。

 

 

みらいくんはきっとお母さんとか周りの人が思ってるほどいい子ではなくて、もはや高2ににもなると周りが望むいい子を演じるレベルになってくるんですけど、でもたぶんめっちゃ荒れてる子を想像していくと拍子抜けすると思います。いい子を演じてるんだけど、実際のみらいくんもそんなに別に悪い子ではない。むしろ高2ってこんなもんだろって感じ。

映画自体はすごくおもしろかったんですけど、ちょっと違和感というか疑問だったのは、みらいくんは添い寝フレンドとか訳あり物件の清掃とか挙句の果てにはオレオレ詐欺のバイトにまで首を突っ込んで、そのピンチの度に何かしら救われるんですけど、訳あり物件のバイトとかオレオレ詐欺とかいうなかなかスリリングな経験をしといても、みらいくんは別にすれないし、なんなら一貫して普通のいい子のみらいくん、普通の高2のみらいくんなんですよ。そこが「普通こんな経験したらちょっとはすれたり、荒れたりするだろ…」って思いました。逆にそこがちょっと怖かったです…(?)

 

あと、みらいくんが経験する最初のバイトが工事現場なんですけど、その日現場の人に散々、役に立たない立たない言われながらも必死で稼いだお金をATMに預けに行くと、なんとそれまで入っていたはずのお年玉貯金30万円分がごっそりなくなってるんですよ。みらいくんはその前の日の夜に面倒を見てくれたホームレスのおじさんにやられたと思って、次の日からなぜかよりバイトにさらに精を出し始めます(のちにこのお年玉貯金やられた事件はみらいくんの誤解だったということが分かりますが) ここで私はふと、前に何かのマンガで「人を1番変えるのは、目標や夢や希望なんかじゃなくて、怒りだ」というセリフを読んですごく印象に残ってたんですが、まさにこの時のみらいくんは怒りを原動力にしてるなと思いました。

 

 

 

そして先ほども言いましたが、この映画で私は本格的に望月歩くんを好きになりました(報告)

なんだっけ、「3年A組」とか「ソロモンの偽証」とかでもちらっと見かけていて、まず純粋に顔がタイプだったんですけど、この映画を観て、これからの俳優・望月歩に期待しかない。そしてスタイルがいいので、何でもない格好も映えてしょうがない。腰の位置おかしいから。足長すぎるから。マジで黒のスキニーにTシャツとかいう、おしゃれのかけらもない恰好を毎日してるんですけど、おしゃれじゃないのではなく、むしろ一周回ってそのようなスタイルのいい人間にしか許されない、シンプルイズベストを体現したかのような格好に見えてきます。今のうちに唾つけといて損はない人材だと思うぞ!(急にモンペ)

 

 

 

 

 

「存在のない子供たち」

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映画『存在のない子供たち』予告編

主役であり、主演のゼインが終始、あの苦しい暮らしの中でも正義感強すぎてかっこよかったんですけど、逆にあの正義感が強すぎるあまりにあの暮らし、世の中では生きづらそうだなと思いました。

 

 

シンプルにキャッチコピーに衝撃受けません?「僕を産んだ罪で両親を訴える」とか聞いたことあります?でもこの映画を観たらそう思うのも納得だし、てかこのキャッチコピーはこの苦しい暮らしの中で出てくるセリフじゃなく、普通に日本のような平和で発展している国でも十分にあり得るセリフだと思います。

なんでゼインが自分を産んだ罪で両親を告訴したいのかというと、たぶん両親は計画的に子どもを作っているわけではなく、自分たちの欲望に従った結果、子どもができているっていう感じなんですね。もちろん大事な労働力として子どもを必要としているみたいな側面もあるけど、そういう理由で子どもをポンポン生んじゃってるから、ろくに世話もしないし、子どもの出生登録もしない。だからゼインは自分が何歳なのかも知らないし、自分の誕生日も知らない。そしてさらに怒りを通り越してもはやウケるのが、そのゼインを産んだ両親ですら、ゼインの誕生日を覚えていない。うそだろ、そんなことあります??

 

ゼインは推定12歳とされた映画の中でも、もうほとほと両親には愛想つかしてるんですけど、堪忍袋の緒がぶちぎれたのが、妹のサハルが生理が始まったとたんに、11歳で鶏と交換で嫁に出されたことです。ゼインは近所のとある商店の男がまだ11歳のサハルをそういう目で見ていることをなんとなく気づいていて、妹に近づけないようにするんですけど、そんなある日、サハルが初潮を迎えます。ゼインは過酷な環境で生きてきたんだなというか、そんなことも知ってるのすごいなっていうのが、ゼインは女の子が生理を迎える=妊娠する体になっているというのを知ってたみたいで、妊娠できる体になるとサハルはあの男のもとに嫁に行かされると思ったんですね。なので自分に起きた生理が何なのかもよくわかっていないサハルに全面協力して、サハルの生理を両親に隠そうとします。

でも結局両親にばれてしまい、サハルは案の定あの男のもとに嫁に行かされます、鶏と引き換えに。

そこで散々ゼインは両親を罵り、サハルもようやく「結婚したくない」と抵抗するんですが、両親は邪魔するゼインを突き飛ばし、無理やりサハルをバイクの後ろに乗せて嫁に出します。もう両親に絶望の絶望したゼインは、家を飛びだし、仕事を求めていて出会った女性のもとに身を寄せてその人の息子とともに暮らします。でもこれまたやっかいなのが、この女性は不法移民でそれが役所にばれれば国に強制送還されるし、息子とも離れ離れにされてしまうんですね。そして案の定、それがバレる時がやってきて、家を朝出たっきり、帰れない。ゼインにも息子にも会えない。事情を説明できない。もう次から次にトラブルがやってくる。

 

 

で、ゼインが両親を告訴するきっかけとなったのが、サハルの死です。ゼインは自分1人でも難民申請してスウェーデンに渡ろうとするんですけど、そのためには出生証明書みたいな公的に自分の存在を証明する書類が必要だと知って、久しぶりに家に帰ります。そしてそこでまず「お前の公的書類なんかない」と言われ、さらにサハルが死んだことを知ります。完全に嫁に行かされたせいだと思ったゼインはその足でその男の所へ行き、その男を刺し、そのために少年院に収監されます。

収監中に母親が会いに来てくれたんですが、サハルの喪に服していると思った母親から「赤ちゃんができた。サハルと名付けるわ。」と言われます。娘が亡くなって幾ばくも経っていないのに、こんなハイペースで子どもをつくるか?しかもたぶん今回も計画的に作ったんじゃなくて、できちゃったんだろ?と思ったゼインはたまたまテレビで観た児童虐待に関するテレビに電話し、「両親を告訴したい。」と言ったことから、ゼインが原告、両親が被告の裁判が始まります。

 

 

 

まずなんせ私が1番衝撃だったのが、ゼインが法廷で両親に言った「世話できないなら産むな」というセリフです。

私は映画のわりと冒頭から「こんなにたくさん子どもがいて、それでいて世話を見きれていないならそもそも子どもをこんなに作るべきじゃないのは…?う~ん、でもこういう暮らしでは子どもも労働力になるから、私みたいな立場でそういうこと言うのは傲慢だよな…。」とか思ってたんですよ。でも映画の中ではっきりとゼインが私の言いたかったことを言ってくれたので、「あぁやっぱりそうだよな。世話するならまだしも、無計画に作っといてそれでいて育児放棄はシンプルに子どもにとって迷惑だよな。」と思いました。私の自己満足ですけど、ゼインに自分を肯定してもらえました。

何回も映画の中で両親がゼインに向かって「お前なんか生まれてこなきゃよかったんだ」と言いながら暴力をふるうシーンがあるんですけど、私はそのたびに「いや、お前らが産んだんやないかい」と思いながら静かに怒りに震えてました。

あと、そのDVシーンがシンプルにDVでもはや笑う。なんだろ、まぁどんな理由にしてもDVはよくないことなんですけど、仕方なくとか良心の呵責にさいなまれるとかのかけらは一切なく、シンプルに児童虐待でした。

 

 

この映画のキャストはキャラクターの1人1人にできるだけ近いような境遇の素人をキャスティングしたということで、フィクションではあるけど、ドキュメンタリーを観ているかのようでした。

 

ゼインを演じたゼインは、今は家族とともに難民申請が通り、ノルウェーに移住してるんですけど、映画の中のゼインも罪を償い終わったら、小さな弟妹たちとともに幸せに暮らしていればいいなと思います。

 

 

 

 

 

「HOT SUMMER NIGHTS」

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8月16日(金)公開『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』特報

パパを亡くしてふさぎ込みがちになった少年が、あるひと夏を過ごした田舎で悪いことに手を染め、かわいい女の子とよろしくやり、悪友もでき、まあちょっと良くない、でもスリリングで確かに忘れられない夏、青春だよって感じでしたが、特にオチもなく、それ以上でもそれ以下でもなかったような気がします。

 

「君の名前で僕を呼んで」で一躍世間にその名を知らしめたティモシー・シャラメ主演で、

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『君の名前で僕を呼んで』日本語吹き替え版予告

その名前につられたところもあるんですが、確かに演技は上手だし、お顔も相変わらず美しかったけど、ティモシ―・シャラメの無駄づかいというか、ティモシ―・シャラメのネームバリューに支えられた感がありました。

 

 

パパが亡くなってしまい、部屋にこもりがちになったダニエルをママが心配して、叔母さんのいる田舎に送り込むんですが、ダニエルは夏だけ観光地化しているその田舎になかなかなじめない。ひょんなことから町1番のワルで、違法薬物を売りさばいているハンターと仲良くなり、その妹で町1番の美人、町の男の子たちのあこがれの的であるマッケイラともいい感じになる。でもハンターはダニエルとマッケイラがいい感じなのを知らずに、ダニエルにマッケイラには近づくなと忠告する。ハンターにビビるダニエルだけど、マッケイラへの気持ちが抑えきれずに逢瀬を重ねる。それと同時にハンターともにやっている違法薬物の販売ルートをどんどん拡大させていくけれど、その業界のしきたりなど露知らずなダニエルに、ハンターはだんだんと危機感を覚えていく。そしてついにダニエルは違法薬物の元締めにキレられるようなことをしてしまい、ハンターに「死にたくなかったらこの町を出ていけ。」と言われ、車をぶっ飛ばして町を後にしました。以上です。

 

 

なんだろう、私がこんなにスリリングな青春を味わってこず、また味わいたいと思ったこともないからか、なんだか「…だから何?」という感想を抱きました。煽り文句のように忘れられない夏にはなっただろうが、忘れられなくて時折胸の中で淡く切なくきらめくような夏の思い出を期待していた私にとっては「いや、あんな夏を経験したら、そら忘れらんねぇだろうな!しかも2度と思い出したくないだろうな!!」と思いました。私と映画の価値観の相違です、両成敗です。

 

 

「アス」

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https://www.youtube.com/watch?v=SI2INZHBhoE

めちゃくちゃ怖かった。

(いい意味で)もう2度とジョーダン・ピールの作品は観に行きたくない。それくらい怖かった。

 

私がなぜジョーダン・ピールの作品は、いい意味でもう2度と観に行きたくないと言ったのかというと、2017年公開のこれまたジョーダン・ピール監督の「ゲット・アウト」というこれまためちゃくそ怖いスリラー映画を観ているんですね。

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https://www.youtube.com/watch?v=Yi9LsYs-N0g

これはこれで面白かったけど、それ以上に怖さが余裕で勝つ。感想の1番に「面白い」よりも「めちゃくそ怖かった」が来る。それぐらい怖かった。なので本作も監督がジョーダン・ピールという時点でたぶん私がダメな怖い系だろうなと思ってたんですけど、やっぱり人間、喉元過ぎれば熱さを忘れるんですね、せっかくなのでという、何がせっかくなのかよくわからないのに観てきました。

 

 

そして最初の感想に戻ります。めちゃくそ怖かった。

映画を観に行ったはずなのに、8割くらい目の前に手のひらを置いて、いつでも顔を覆えるようにしてましたからね。マジで途中「なんで私はこれを観ようと思ったんだ…」とか「帰りたい帰りたい帰りたい」としか考えてない瞬間ありました。

 

 

「ゲットアウト」はまぁざっくり言うと、白人が黒人の身体能力にあこがれて、自分(白人)の脳を黒人の脳と入れ替えて、白人の考え方をしてなおかつ黒人の高い身体能力を持つために、黒人を拉致するという狂気じみた白人一家とそれに立ち向かう1人の黒人青年という、血で血を洗うめちゃくそ怖い映画だったんですけど、まぁ今回の映画もそりゃあ血で血を洗いましたね。

 

小さな頃にミラーハウスで迷子になって自分にそっくりな少女(=ドッペルゲンガー)に会った経験から、人と話すことがちょっと苦手という過去のトラウマを持つ女性アディとその家族がひと夏のバカンスを過ごしに行った土地で、なぜかある深夜、自分たち家族とそっくりの見た目をしたドッペルゲンガー家族に襲われるんですね。なんとか自分たちのドッペルゲンガーを倒して、友達家族や周りの人に助けを求めようとするんですけど、どうやら襲われたのは自分たちだけじゃなくて、この町全体?がそうらしく、皆殺しも皆殺し。

で、アディは過去の経験からたぶん奴らが狙っているのは私だとか、この狂気じみたことの発端は私にあるみたいに考えるんですけど、どうやらアディのドッペルゲンガーが言うには、彼らドッペルゲンガーは政府に作られて地下に住んでいて?地上の人を操るつもりの政府の計画的な感じだったけどそれが失敗して?地下でずっと暮らさざるを得なかった?でも、幼き頃のアディが自分たち地下の世界のドッペルゲンガーたちとアディ達オリジナルの人々が暮らす地上の世界をつなぐミラーハウスに迷い込んでくれたおかげで地上との接点ができ?、今の今まで地上の人間を倒して入れ替わるこの時を待っていたそうです。

 

 

……ね?私のこの説明からわかるように、私には話の流れがいまいちわかりませんでした。

彼らは「テザード」と自称しているんですが、なぜ彼らクローン人間的な存在が生み出されたのかも、なぜアディたち地上の人間を襲う時には植木ばさみで体の一部を切り取ろうとしたのかもよくわかりませんでした。「ゲットアウト」もめちゃくちゃ怖かったけど、黒人を拉致しようとした目的がまだわかる。

でも今回の映画はマジで、何のためにこの殺戮行為をしているのかがわからないのが怖かったです。これは何のために行われているのか、意味がわからないことほど怖いことはない。

 

 

最後はドッペルゲンガーたちの今回の元締め?であるアディのドッペルゲンガーを倒し、はいこれで一件落着かと思いきや、アディは過去の記憶を思い出し、小さい頃にお化け屋敷で自分のドッペルゲンガーの少女に出会った時、アディ少女はアディドッペルゲンガー少女に地下に拉致られ、そこで入れ替わられたことを思い出したんですね。つまりドッペルゲンガ―たちを果敢に倒しまくった今のアディは、実はあの時に地下から出てきて本物のアディと入れ替わっていたらしいです。

元々地下にいたドッペルゲンガーたちは言葉がしゃべれないようで、コミュニケーションは全部うめき声のような叫び声のようなもので取っていたんですが、そういえばアディのドッペルゲンガーだけはめっちゃくちゃハスキーボイスながらも喋れたんですね。

てか主役のアディを演じルピタ・ニョンゴやばい(ほめてる) めちゃくちゃ真に迫る演技するので、ほんとに彼女の身にこんなことが迫ったのかみたいに感じるし、前述したアディのドッペルゲンガーの声はマジで同一人物とは思えない声の出し方。どこからどうやったらそんな声出んの??(地上の人とそのドッペルゲンガーは、同じ役者さんが1人2役で演じています)

 

 

…ここですべてを思い出して、ニヤッと笑うアディ。もうこうなったらどっちが本物のアディでどっちがドッペルゲンガーのアディなのかわからない。

最後はマジでこれからもこの恐怖は続いていくんだろうなという、救いのかけらもない終わり方でした。

そして私の稚拙すぎる説明からもわかるように、実際に観ないと話がなかなか複雑でわからないと思います。そして観てもなかなか理解できないところがたくさんだと思います。でも観るにはめちゃくちゃ怖くて勇気が必要なので、お子さんや心臓の弱い方にはあまりおススメしません(結局どっち)

 

 

……もう2度とこういうスリラー系の映画をは観たくないけど、忘れたころにまた観ちゃうんだろうなぁ…。そして今回みたいに死ぬ思いをして「もう2度と観ない」とか思うんだろうなあ…。人間ってなかなか学ばないもんなぁ…。

 

 

 

ということでこの映画の真意というか気になるところが多すぎたので、ちょろっとググってみました。そしていくつかの記事を拝見したところ、まだまだ未熟で、しかもジョーダン・ピール監督が本当に観客に伝えたかったことを伝えていたスリラーシーンの大半を手で目を半分以上隠しながら観ていた私には到底理解が及ばないような、深い深い意図がありました。

もう私は諸手を挙げて降参状態なので、あらすじをもっとちゃんと知りたいとかこの映画が本当に伝えたかったことを知りたいと思われる方はこの記事をご覧になられると良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦」


『かぐや様は告らせたい~ 天才たちの恋愛頭脳戦~』予告①

素晴らしい映画でした。素晴らしいラブコメ映画でした。私が太鼓判を押します(偉そう)

 

 

まず私はこの記事でも言っていて、学んでいたはずなのに、今回も「アス」とは違う意味で過去に学んだことを生かせませんでした。

pushushu-love-like.hatenablog.com

 平野紫耀、集客力がすごい。

 

私がこの映画を観に行ったのは公開当日9/6だったんですけど、奇しくも?彼の前主演作「ういらぶ。」を観に行ったのも公開初日だったんですね。


映画『ういらぶ。』本予告60秒 11.9[Fri.]ROADSHOW!

その時も平野紫耀の集客力のすごさにひれ伏したという話をしたんですが、今回も今回でやばかったです。

もう1度言いますが、平野紫耀、集客力がすごい(2回目

観に行った映画館の中で1番大きいスクリーンだったんですけど、こんな記事を書いていることからお分かりのように、しょっちゅう映画館に通って映画を観ている私としては、明らかの他の映画の公開初日よりも人が入っていると思うし、何より若い女子が多い。てかほぼ女子。

 

そういえば、9月の頭に約半年ぶりにジャニーズショップに行ってきたんですけど、その時もキンプリコーナーは人が多かったですねぇ…(遠い目)

私はキンプリの写真を買わなかったので傍目にその光景をみているだけでしたが、明らかの他のどのグループ、コーナーよりも人の数が多かったです。

キンプリを推していない身として、キンプリってもしかしたら私の認識よりもずっといい意味でやべぇグループなのかなって思いました。

 

 

 

話を戻しますね(毎度の事)

この映画はマジで立派なブコメディ映画で、むしろコメディ色が強くて終始、笑わずにはいられないくらい面白かったんですけど、それは私だけではないようで、他のお客さんもくすくす笑ってて、普段は映画の最中に話している人とかにらみつけたいくらい嫌なんですけど(そんな勇気はない)、まぁ今回はしょうがねぇよな、だってめちゃくちゃ面白いもんと思いました。

あ、でも最後のほうにあった平野くんと環奈ちゃんのキスシーンでは、何人かの女の子の荒い息が聞こえたので、無事に平野くんのキスシーンに死亡されたものと思われます(合掌)

 

 

 

話の内容としては、何度も何度も何度でも言いますけど、私が想像してた以上にコメディ色が強かったです。

冒頭のナレーションがみんな大好き佐藤二朗という時点で、すでにフラグは立っていたのかもしれない。

もはや笑うポイントが多すぎて何を記録していけばいいのかわかりませんが、私が覚えていることで言えば、まさかラブコメ映画を観に行ってソーラン節を踊る平野紫耀を観ることになるとは思わなんだとか、2人がお互いに仕掛ける作戦が涙のリクエスト作戦とか作戦名もいちいち凝ってて好きとか、TBS配給?の映画なので情熱大陸をもじって情熱大国とかやっちゃうところとか、2人のキャラの濃さに負けないように脇を固めるキャラも濃すぎとか、途中で出てくる「キング オブ プリンス」とか明らかにKing&Prince意識してて好きとか、環奈ちゃん演じるかぐやのメイド役の堀田真由さんのお顔が好きとか(私情)ありましたかね。

もうこれは自分で観て、自分のお気に入りポイントを探したほうが何倍も楽しいと思います。

 

 

 

あと観ていてぼんやり思ったのは、ほんとにかすかにほのかにだけど「花より男子」を感じました。

金持ち学園が舞台で、主人公の片方がスーパー金持ちでもう片方が貧乏、お互いに意地になってなかなかいちゃいちゃできない、周りに2人をくっつけようとするおせっかい要員がいるなど、私だけかもしれないですけど、私が花より男子を崇め奉っているからかもしれないですけど、そう感じました。もちろんそうじゃないところもたくさんありますけどね!!

 

 

 

 

あと今更だけど、橋本環奈、めちゃくそかわいいな!?!?

え!?かわいいかわいいとは思ってたけど、めっちゃくちゃかわいくない??

特にメイドさんとかウサギみたいなロリコンっぽい恰好させたら、もう勝ち。

その恰好をすべくその顔に生を受けたと言っても過言ではないくらい似合ってました。

 

 

 

 

とにかく何も考えずに観られて、終わった後はなんか自分が今抱えてる悩みとかマジで小さいな、どうでもいいなって明るい気分にさせてくれる映画だと思います!

男性が観に行っても十分楽しめると思いますし、もちろんカップルで行っても楽しいと思います!実際私が今日観に行った感じではカップルがいました!(私は1人で行ったけど)

 

 

 

 

「いなくなれ、群青」

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横浜流星の主演映画「いなくなれ、群青」本予告が公開 飯豊まりえとびしょ濡れに… 主題歌はSalyu

ちょっと私にとっては、話が小難しかったです。

 

 

捨てられた人ばかりが集まる島、階段島が舞台で、その島から出るには自分がなくしたものを見つけなくてはいけないんだけど、なんせ人々は自分がどうやってその島に来たかをまるっきり忘れているし、あんまり島に不満を感じていないから、別に島を出たいとも思わない。

そこに「こんな島はおかしい。人がここに残るかどうか選ぶ権利はあるけれど、それを選ぶ権利さえ、この島は奪っている。こんな場所、あってはいけない。」と主張する女の子が現れ、その子と周りの子達がいつの間にか一緒に、この島を出る手がかりを探していくみたいなお話でした。

 

 

 

結論から言ってしまえば、この島の人々は「捨てられた人格の集まり」なんですね。人が成長する上で必要としなくなった人格は捨てられ、そのためにこの島の人々はいわば、自分自身に捨てられ、自分自身をなくしたとも言える。

 

 

まぁそう考えると、やったら登場人物の性格というかがなんとも気になる感じではあったなぁと思います。正義感割と強めだったり、世の中を俯瞰で見てる自分に酔ってそうだったり。

でもそうゆう人格はやっぱりというかなんというか、人が成長する過程でし自分にはいらないと判断されるんですね。

 

この謎を解き明かしてくれたのは「初めて恋をした日に読む話」での無敵ピンクのゆりゆりが記憶に新しい(私は観てない)、主演の横浜流星氏演じる七草だったんですけど、彼は一体、いつからそのことに気づいてたんだろうか?初めから気づいていながら由宇の、そのなくしたもの(=自分自身)探しに付き合っていたような気もするし、本当は自分も島を出たいと思っていたけど、そのなくしたものが見つかりそうにない、どうやって見つけたらいいのかわからないから、もう半ばあきらめてるみたいなところがあったかなと思います。どっちだったんだろ。

 

 

この島の人々はいらない、捨てられた人格の集まりだったので、本来は出会うことはなかった、出会うべきではなかったとも言えるんですが、でも、せっかく七草に出会えたのにこの出会いを間違いだったとは思いたくない由宇は「私が証明してみせる。この私たちの出会いが間違いじゃないことを(ニュアンス)」みたいなことを言うんですけど、これはさすがにかっこよくてしびれました。

七草はそんな由宇のことを「あいつのことは好きとか、そういうんじゃなくて、大事にしたいんだ。幸せでいてほしい。(ニュアンス)」って言うんですけど、そりゃそう思うよな、そんなに自分との関係を渇望されたらうれしいわなと思いました。

 

 

そして地味に、この映画の主題歌、Salyu「僕らの出会った場所」が好きでした。特にサビの部分が、この映画が表現する青春のはかなさ、残酷さをよく表しているなと思いました(偉そう)

 

この映画の出演者はほぼ新進気鋭みたいな人ばかりだったので、何年後かに「あ、この人、いなくなれ、群青でみたな…」とか「あ、この人も…」ということになればいいなと思います。

てか、ずっと映画の最中思ってたんですけど、ヒロインの飯豊まりえ氏、大きくなったねぇ(涙)

私は彼女が二コラという雑誌のモデルをしていたころに彼女を知って、彼女が二コラモデルを卒業し、私も二コラの読者を卒業してからも、地味に一方的に(当たり前)彼女の動向を見守っていたんですけど、こんなに大きくなるとは思わなかったよぉ(涙) いつの間に映画のヒロインを務めるようにまでなっちゃってぇ(涙) これからも頑張ってねぇ(涙) 私、彼女と同い年のはずなのに、なぜか親目線だよぉ(涙)

これからも彼女の活躍を静かに陰から(怖)見守っていきたいと思います。

 

 

 

 

「見えない目撃者」

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みゆな - ユラレル【映画『見えない目撃者』本編特別映像<みゆな主題歌ver.>】

めっちゃ怖かったけど、それすらも含めてめっちゃくちゃに面白かったです。

女優・吉岡里帆の本気を見た気がしました。 

 

まずR15指定の時点で、結構グロいしエグい。女子高生連続殺人事件が軸になってるので、まぁ殺人シーンとか犯人と警察の攻防シーンとかがあるわけですが、そこそこグロい。犯人が割と猟奇殺人鬼なので、普通に遺体を切断するし、警察に攻撃するシーンも刃物が刺さるところも画面を逸らすわけでなくむしろしっかり映してる。私はそういうシーンが苦手なのでそこは薄目で見てましたが、ストーリーは本当によく練られていてとても面白かったです。

 

 

厳しい警察学校での訓練を乗り越え、明日から念願の交番勤務という日に、交通事故で最愛の弟を自らの過失(弟の過失みたいなところもあるが)で亡くし、更に自分自身も失明してしまい、あこがれの警察官の職を辞するしかなかった、主人公のなつめ。もう冒頭5分で底知れぬどん底ですね。

 

でまぁ、ある日、弟の墓参りに行くわけですけど、まだなつめは弟の死を受け入れられていないので、ちょっとママに反発して、盲導犬のパルと一緒に先に一人で帰ります。そこで交通事故に遭遇するわけですけど、なつめは目が見えないので、車と何かがぶつかったみたいな音を聞いて、事故かなと思うんですね。そこでなんか女の子が車の中から助けを求めてるっぽい声が聞こえる。でも、なんて言ってるからはっきり聞こえない。

 

結局その車にはそこで立ち去られてしまったんですが、なつめは聞いた声と警察学校で培った判断力で誘拐事件と推定するも、視覚障害者の証言はあんまり警察にはあてにしてもらえない。

そこで、なつめはもう一人の事故の目撃者がいることに思い当たるんですよ、そうです、車とぶつかった相手です。そうですそうです、私がこの映画をきっかけにそのかっこよさに目覚めた、高杉真宙氏です。

 

 

ちょっとこのままいくと全部のストーリー言っちゃいそうなのでこの辺切りますが、私がこの映画を一言でいうと「お化け屋敷のようなスリルではなく、ジェットコースターのようなスリル」が終始続いて、心臓が休まらない映画だったなと思います。

・・・どうです??私、結構うまい事言ったと自分でどや顔してますからね(知らん)

 

私、お化け屋敷が大の大の苦手なんですけど、一転、ジェットコースターは大の大の大好きです。乗るまでに並んでる間はワクワクが止まりませんが、いざ乗り込もうってなったらようやく緊張してきて顔が真顔になるタイプです。でもそんな顔してても、心の底から楽しんでいます。この間初めて富士急ハイランドに行ってきたんですけど、FUJIYAMAとええじゃないかに乗れなかったので、ぜひリベンジかねてまた行きたいなと思ってます(何の話)

 具体的に例えるならば、私がもう2度とジョーダン・ピールの映画は観たくないと思った「アス」はお化け屋敷のような怖さ、ドキドキで、この「見えない目撃者」はジェットコースターのような怖さ、ドキドキだったと思います。

 

そんな感じで、終始ドキドキしっぱなしでつらかったですが、でもそのドキドキをなぜか味わいにいっちゃう自分がいる…みたいな不思議な感覚がしました。最後の20分を見逃すな的なことを言われるんですが、マジでそのコピーの通り、終盤のシーンは息をもつかせぬ展開でした。声を発するどころか息をするのにも気を遣うレベル。

結局なつめの視力は回復しないままなので、一見明るい終わりには思えないんですが、でもなつめはこの事件を通して、失明している自分でも誰かを助けられるということに気づくし、高杉真宙氏演じる男子高校生も、ちゃらんぽらんな生活だったのが、こんな経験したらそう思うかもしれないけど、警察官を志すようになったので、そういう意味では光の刺す終わり方だったのかもしれないと思います。

 

あと、これは完全に私の性癖なんですが、どうにも私、恋愛映画ではないジャンルの映画でそこはかとないラブをにおわされるのに弱いんですよね。急にキュンときちゃう。今回はそんな感じで、吉岡里帆氏と高杉真宙氏の演じる役(当たり前)でこれからラブが生まれるような予感を感じ、そこでも地味に悶えていました。

 

 

 

あと、みゆなさんが歌う主題歌の「ユラレル」がとてもこの映画にマッチしていたと思います。去年観てとても面白かった&主題歌に衝撃を受けた「スマホを落としただけなのに」とその主題歌のポルカドットスティングレイの「ヒミツ」くらいの衝撃を受けました。 

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映画『スマホを落としただけなのに』予告


ポルカドットスティングレイ「ヒミツ」MV


みゆな - ユラレル【Official Music Video】

…そういえば来年2月に「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」として続編があるみたいですね!いや~、今のうちから来年の映画ライフが忙しいな~~!

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映画がすべて終わってエンドロールを観ながら「あ~、面白かったけど、めっちゃこわかったな…」と余韻に浸っている時に知ったんですが、この映画の原案は韓国の「BLIND」という映画らしいです。今回の映画とはちょっと設定なんかが違いますが、これもめちゃくちゃ面白そうだなと思いました。また、韓国映画の監督のセルフリメイクという形で中国でも映画化されているみたいなので、そちらも併せて観たいなと思いました。

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「ブラインド」予告編

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『見えない目撃者』別バージョン予告

 

 

 あと、この映画を観て、もっと視覚障がい者のことを考えないといけないなと思いました。なつめは失明して以来、どこに行くにも盲導犬のパルがいないとならないし、これは特殊な例ですが、なつめが今回の事件の犯人を独自に突き止めて逆に犯人から襲われそうになり、パルが混乱してなつめのもとを離れてしまっていよいよ犯人に襲われる!となった時に、なつめが道に敷いてある?点字を頼りにその上を走ってなんとか逃げるみたいなシーンがありました。別にみんながみんななつめみたいなとんでもない目に合うわけではないけど、点字ブロックの上を面白半分で歩かないとか盲導犬を見かけてむやみやたらに触ってお仕事の邪魔しちゃいけないとか思いました。

 

 

 

 

 

「記憶にございません!」

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映画『記憶にございません!』予告

この映画は初めて予告編を観た時から「絶対に面白い」と確信し、公開を今か今かを待ちわび、 初めてちゃんと三谷幸喜作品を映画館で観ました。

予想通り、めっちゃくちゃ面白かったです。

でも、私個人の好みとしてはこの映画を記念してテレビ放送されて初めて観た「ステキな金縛り」のほうが好きです。

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ステキな金縛り[予告]

この映画では助演だった中井貴一氏が今回は主演なわけですが、この方の演技をほぼ初めてちゃんと観ましたが、この人って本当に演技うまかったんですね…。奥さん役の石田ゆり子氏を二度見するシーンなんか、二度見のお手本ってくらいに二度見で自然でした。ただミキプルーンをひたすらに愛飲している人じゃなかったんですね…。

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【CM】ミキプルーン

てか「ステキな金縛り」の時に嫌って程思い知らされましたけど、三谷幸喜作品ってほんとに豪華俳優陣ですね!ちょい役でも「え!?」みたいな人が出てくる。個人的には「おっさんずラブ」で一世を風靡した田中圭氏の警官がツボでした笑

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記憶をなくすまでは戦後最悪の支持率2.3%を誇っていた総理大臣だったのに(よくこれで政権が成り立ったな)、記憶をなくした途端にころっと別人格になって善政を行い始めるから、もうその時点ですべてが良い方向に向かってますよね。きっと彼が記憶をなくさなければ続いていただろう幼馴染の経営する土建屋との裏取引も、野党第2党党首との不倫も、妻と秘書の不倫も、官房長官の独裁などのなんやかんやも、最後はすべて丸く収まりました。逆に丸く収まりすぎて、もう少し破天荒な終わり方を期待してしまった自分がいました。いや、これはこれで全然いいんですけどね!

 

最後の終わり方は、この映画のはちゃめちゃさからは想像できないような、非常にハートフルな感じでした。てか「怪物くん」ではまだまだ幼かったヒロシもとい、浜田龍臣氏、大きくなって…(涙)「花のち晴れ」の時もうすうす思ってたけど、ほんとに立派になったねぇ(涙) パパのような政治家になれるといいねぇ(涙が止まらない)

 

 

 

 

 

「アド・アストラ」

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映画『アド・アストラ』予告編60秒 9月20日(金)公開

 …白状します。

よくわかりませんでした。

敗因はおそらく、この映画を観る前に「見えない目撃者」と「記憶にございません!」という私の中での超ヒット作&観るのになかなか体力を使う作品を立て続けに観たので、集中力が続かなかったんだと思います(土下座)

あと、宇宙が舞台なのでしょうがないっちゃしょうがないですが、終始画面が暗かったので若干眠かったです(小声)

 

 

その中でも覚えていることとしては久々に観る、演技しているブラピは相変わらずめちゃくちゃにイケメンであるということと、そのブラピの宇宙に消えたパパ役であるトミーリー・ジョーンズって本当に俳優さんだったんだ!?ってことです。

私はM.I.Bを1回も観ていないし、そのほかにも数多あるであろう彼の出演作を観ていないと思うので、彼のことはBOSSのCMでしか知りませんでした。今回、彼の本業である演技を観て、むしろBOSSが副業だったんだ…と思いなおしました。

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「BOSS」平成最後の特別CM 宇宙人ジョーンズ、タモリ、大杉漣さん……豪華キャストで4月30日に一夜限り放送

 

・・・くっそ~~!自業自得とは言え、この不完全燃焼感は悔しすぎる!リベンジしたい!!

 

 

 

 

「HELLO WORLD」

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映画『HELLO WORLD(ハロー・ワールド)』予告【2019年9月20日(金)公開】

 アニメ好きな人が好きそうな映画だなって思いました(感想文)

逆に(?)私はそこまでというか、ほぼアニメを観ないので「すんごいアニメっぽい展開、ストーリー構成だな」「アニメ好きな人にはこういうのが受けるんだろうか」とボケーっと思いながら観てました。

 

なんだろ、私は「サマーウォーズ」とか「時をかける少女」とかはすごい好きなんですけど、この映画はそこまでの熱を生みませんでした(個人の感想) 時をかける少女サマーウォーズとかと、今回の「HELLO WORLD」が何がどう違うかと言われればなかなか説明は難しいところなんですけども。

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「サマーウォーズ」 劇場用予告


時をかける少女(劇場予告)

 

過去の自分を心配してくれた未来の僕と、過去の僕の友情に心打たれかけたと思いきや、意外と未来の僕が過去にやってきた本当の意味を知った時、結構未来の僕は真顔で恐ろしいことするタイプだなと思いました。

それはそれで未来の僕なりに葛藤というか、つらい思いを背負ってまで過去にやってきたわけですけども、それでも過去の僕が優しすぎるからか、どうにも未来の僕が悪者っぽく感じてしまいました。

 

 

映画館で幾度となく目にした、この映画の予告動画では、吹き替えを務めた松坂桃李氏、浜辺美波氏、我らが(?)北村匠海氏が何度もこの映画は音楽がすごいみたいなことを言ってたんですが、そこまで最新の音楽やバンド、アーティスト事情に詳しくない私でも、すごく耳に残る音楽だなと思いました。あと、主題歌のうちの2つのOKAMOTO'Sの「新世界」official髭男dismの「イエスタデイ」がどっちもいい曲&同じ映画の主題歌なのに「新世界」と「イエスタデイ」という正反対のタイトルなのが、地味に1人でツボってました。


映画『HELLO WORLD』× OKAMOTO’S『新世界』× QTTA コラボMV


Official髭男dism - イエスタデイ[Official Video]

 

 

 

 

 

 

「任侠学園」

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映画『任侠学園』新予告編

ちょっと予想外に面白かったので、逆に困惑してます(?)

 

 

「任侠学園」というタイトルだけ聞いたらヤクザものだと思うけど、いったんふたを開けてみたらただのヤクザものというより、もはやヤクザものではない、別ジャンルの映画でした。ヤクザものともいえるかもしれないし、学園ものともいえるかもしれない。ジャンル分けがここまで難しい映画もそうそうないんじゃないかなと思うくらいに「ヤクザ」と「学園」という両極端にありそうな2つのワードが見事にマッチしてました。

 

 

まずヤクザである阿岐本組の構成員が6人という時点でなんかフラグ立ってるし(?)、その組長である西田敏行氏があのこわもてですから一見こっちがちびりそうになりますが、映画が進めばただの優しい真面目なおじいちゃんでした。交通ルールの厳守とか出されたものは残さず食えとかいうことを構成員に説く組長います?いやいませんよね??

 

 

脇を固める生徒役として、葵わかな氏がいい味出していたと思います(めちゃくちゃ偉そう) 不良生徒でありながらも、だんだん阿岐本組に心を許していく様を見事に表現していたと思います。

てか普通にかわいくね??え?私、ここまで葵わかな氏がかわいいと思ってなかったんだけど??(失礼)私がショートカットの似合うかわいい女の子が好きだからかもしれないけど、めちゃめちゃショートカット似合ってたし、めちゃくちゃかわいかったんだけど??誰がそのポジションかがわかりづらかったけど、この映画のヒロインと言っても良いよね??

 

 

あと、私はここまで世間で西島秀俊氏がイケオジとしてもてはやされ、彼が結婚した時は西島ロスなる現象が起き、ショックのあまり会社を休んだり早退する人まで出ましたが、私はもちろんかっこいい、渋いイケオジだなと思いつつも、そこまでちやほやしてるつもりはなかったんですね。

でも、でもね。この映画で西島氏が腹部を刺されて、なじみの病院で手当てしてもらうシーンがあるんですけど、ヤクザだからなのか麻酔無しで縫合されてて(意味が分からない)めちゃくちゃ痛そうだったんですけど、その時の痛みに耐えてる西島秀俊がはっきり言ってめちゃくちゃエッチでした…。え?私こんなにもおじさんにエッチを感じたことないんだけど…(?) 彼は必死に痛みに耐えてるのに、その顔にエッチを感じる私ってもしかしてそうゆう性癖…? 私、こんなにエッチって単語を連発していいの…?

 

 

最後に歌・西田敏行氏、演奏・東京スカパラダイスオーケストラという豪華すぎる布陣の挿入歌「また逢う日まで」もとてもよかったし、思いがけなかった分余計に、観てよかったと思い、幸せなため息をつけた映画でした。


スカパラx西田敏行コラボによる『また逢う日まで』カバー 映画『任侠学園』挿入歌入り映像

 

 

 

 

 

てか、この記事の冒頭で「この夏は映画ライフがスローペースになりそうです」的なことをほざきましたが、この場を借りて正式に謝罪&撤回させていただきます。誠に申し訳ございませんでした、この夏の映画ライフは全然スローペースではありませんでした。むしろ夏休みに入ったことをきっかけに、自分でも引くほど映画を観たような気がしています。自分で自分のことを予言することほどあてにならないものはないと、肝に銘じたいと思います(猛省)

 

 

あと、この場を借りてどうしても言いたいのが、映画を観ている、私と同じ観客側の人ですが、みんな同じ料金払ってるんだから、みんながみんな気持ちよく観られるように配慮しあおうぜ!そりゃ私はなるべくレディースデーとか会員デーなんかの安くなる日に観に行ってるけどさ、それでもメンズデーとかあるわけだし、もはやみんながみんな同じように平等に映画を楽しむ権利はあるはずなんですよ。

なんか偏見だったら申し訳ないんですけど、ご年配の夫婦やお友達連れは、割と映画の最中におしゃべりしながら観てる人が多いと思います。いや、そういうのはおうちで存分にやってくださいよ、こっちは数か月待てばレンタルできる映画を、あの大画面のスクリーンと臨場感を味わいたいがためにわざわざお金をはらって映画館に行ってるわけですよ。おしゃべりしながらじゃないと観られないわけじゃないでしょ??

あと、私がさすがのマナーの悪さに心奮えたのが、たしか「記憶にございません!」を観てる時に、車いす観覧席に1人のお客さんがいたんですけど、その介助者の方?も一緒にいて、その人は映画に興味なかったみたいで、何度も上映中にスクリーンの前をうろうろ横切るし、挙句の果てには上映中に電話したりしてました。さすがに電話はまずいと思ったのか、電話が鳴ったらそそくさと出ていって電話してましたが、そりゃねぇだろ!のっぴきならない電話だったのかもしれないけど、そもそも映画館ではマナーモードにしろって言われてんだろ!どうしてもでなきゃいけない電話がくるんなら、バイブにするとかしてくれよ!着信音鳴らされちゃ、たまったもんじゃないよ!!

 

 

以上です、私の愚痴を聞いていただき、ありがとうございました。私はこんなことを思っていながらビビりなので、自分よりも明らかに年配の方に注意するなんて勇気はありません。なので、みんながみんなお互いのことを配慮して映画を楽しめるようになってほしいし、こんなことを言っている私は特に気を引き締めて、周りの人のことも考えて映画をこれからも楽しんでいきたいなと思います。

 

 

 

さぁ~、2019年の映画ライフもラストスパートかけてくぞ~~!